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一応清く続いている不純同性交遊は、今日も今日とて変わらずに。
何故か今木更津に膝枕しているけれどそういうわけだ。

最初からキスなどこの男なら誰にでもするだろうし、そもそも男ならばノーカウントだと気にしていなかった。
しかしこうも接触が多いと流石に、形式だけでも付き合ってるんだと思い出してしまう。

小さく吐いたため息も、眠っているこいつには関係なくて。
若干脚が痺れてきたこともあり落としてやろうかと考えてみる。

その、前に。
唐突に思いついたのだ。
というより確認してみたいことが出来たのだ。

腰を曲げてそのお綺麗な顔に自分のそれを近づける。
この顔を何度も近づけられて、形のいい柔らかい唇と合わさる。
相手からされぶんには、気にしない方針でやってきた。

だけど、木更津はいったいどういう気持ちで俺にキスをするのか知りたくなった。
誰にでもキスするような男とはいえ、何度もしたいような相手ではないはずだ。

そんな、ふいに浮かんだ疑問を解消するため。
どんどん近づく顔に綺麗だなぁとは思えど、正直これ以上先に近づけたくはない。

やっぱり俺は無理だと体勢を戻そうとした。
その瞬間、項を急に押されて顔がそのまま下に下がっていく。

あ、っと思う間すらなくキスしていた。

「………起きてたのか?」

「割と気配には敏感なんだよ」

押し付けるような口づけだったので、若干俺の唇が当たったのが右にずれてたようだ。
親指で右の唇付近を拭ってるのがなんか、エロい。

「俺のこと好きになっちゃった?」

「なるか。死ね」

「ひでぇ」

コイビトなのに、なんて冗談めかして言うのだ。
馬鹿じゃないのかと思うけれど、実際に形式上ではそうなのだ。
もうどうでもいいと投げやりのまま空を見上げた。

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