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強引に連れて行かれた先輩の部屋。
当の先輩はというと、何故かシャワーを浴びに行ってしまった。

未だに胸中を占めるイライラ感が半端なくて、このまま帰ろうとしたときに机の上にさり気無く置かれた、俺が最近凄く読みたいと言っていた本。
本当に策士だなぁと思いながらもついつい手が伸びてしまう。

「・・・しーぐーれー!」

「っわ、先輩!」

ベッドに腰掛けて結構集中して読んでいたのでびっくりした。
先輩は首にタオルをかけ、上半身裸の状態だ。

「服、着てくださいよ」

「ねぇー時雨ー、さっきのアレ、なに?」

「・・・さっきのって?」

「時雨が、俺の腕掴んだ時のー。嫉妬したんでしょー?」

「する、わけないでしょ!!」

「なんで?」

「なんで、って」

そりゃ一般的に、浮気されたわけではないがああやって恋人が他の人とイチャついてたら嫌がるのだろうけど。
実際俺もすっごいモヤモヤしたしイラついたし結局我慢できなかったけど。

「何とも思ってませんし」

「ほんとに?」

「本当です。勘違いも甚だしいですよ」

「じゃああの子とあのまま話してても良かったの?」

「ぅ、別に、いいんじゃないですか?」

良くない、いいわけがない。
あんなに近くで、仲良さげに、笑って、なんで、そこは俺の場所。

思わず、あの時の真っ黒な感情を思い出して俯く。
するとそっと先輩がその大きな腕を使い抱きしめてくる。
自分とは違う体温、そして愛しき温もりに涙が出そうだ。

俯いた俺の顎を掴み上へ向かせるとそっと唇を重ねてくる。
こんな時だけ真剣な眼差しでこちらを見てくるのを本当にやめて欲しい。

そのまま押し倒してきて、キスはさらに深いものとなってくる。

「ふっ、ぁ・・・ちょ、先輩!俺無理です!!」

「何が無理なの?」

「だから、その、兎に角無理ですって!」

「だーかーらー、なにが無理なの?」

「そ、れはっぁ・・・はっん、んん」

呼吸が、出来ない。
練習で使い果たした体力は既に限界を迎えているのに、この人は違うと言うのだろうか。

散々貪られた唇は腫れぼったく、今でも先輩の唇が触れているような感じだ。
必死に酸素を取り入れ、反撃しなくてはと身体を起こそうとするも、気づけは半裸だ。

「ちょ、先輩ほんと、に・・・やっ、ぁ」

さっと後ろから抱え込まれて、親指で胸の突起を押し潰される。
本当にこの感覚はヤバい。

「なにが、ムリ?」

「せ、っくす・・・今日は、やだ」

「何で?」

「練習、疲れたから」

「んー、まぁでも身体は平気みたいだし、いいよね」

何か言葉を発する前に、もうズボンを膝ぐらいまで脱がされていた。
本当にこの早業は一体どこで覚えたのだと問いただしたい。

揉みこまれた俺のモノは既に反応して下着の中で窮屈そうにしていた。
なのに更に先輩が触ってくるから、きつくて仕方がない。
下着の中にスルリと侵入してきた大きな手は、俺のを掴むと緩急をつけて動く。

もうそろそろイってしまいそうなとき、急に奥の窄みへと指を伸ばしてくる。
弄られまくった俺のモノから出た先走りの液を潤滑油にゆっくりと侵入してきた。

「ひっ、ぁあ、あ、ゃ」

「大丈夫、痛いことはしないから」

気持ちいいことだけしようね、という先輩は有言実行のタイプらしく、前立腺とかゆう気持ちよくなってしまうところを只管指で触れる。
指は次第に数を増やし、ついには三本も入れられて先輩は笑ってる。

「気持ちいいでしょ?」

「ふゃ、はっ、は、ぁ」

「ね、いいでしょ?」

「っうぅ、ぁん・・・ぃ、です」

今の先輩の目は、やばかった。
素直に返事をしなければなにをされていたのか、考えるだけで恐ろしい。

良くできましたと囁いた先輩はそのまま、先輩の硬くなったモノを俺の尻に擦り付ける。
指が抜かれてしまった窄まりは、時々当たる先輩のを飲み込もうと収縮する。
なんて浅ましい体だと罵ってやりたい気分だ。

もう、早く終われと言う思いでそっと先輩に口付ける。
勢いよくぶつかったので、歯が当たって痛かった。

「時雨・・・好きだよ」

「っぁ、んん、ん」

一気に先輩の熱いのが挿入される。
馴染むまで待ってくれることはなく、そのまま自由に腰を打ち付ける先輩。
速い動きに目がチカチカして、意識が飛びそうだ。

次第に更に大きくなるソレが、俺の奥で弾け白濁した液を撒き散らす。
俺の中に一滴も零すまいと押し付けられた瞬間、俺もイってしまった。

とりあえず、明日は学校に行けなさそうだ。

瞳の奥の悪魔
(俺を引きずり込もうと狙ってる)



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