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「はっ、ぁ・・・はっ、は、」

「第一戦は俺の勝ちー」

イったと同時に座り込んでしまい、息を整えていた僕を嘲笑うが如く、今更音を鳴らす携帯に怒りがわく。

「そ、言えば・・・おま、飲んだっ!?」

「飲んだけど?二回戦やるからこっち来いよ」

だからなんだとでも言うように気にした様子もなく、堂々とした姿に僕がおかしいのかと一瞬思ってしまったぐらいだ。
とりあえず漸く息も整ったので奴が座るベッドによろよろと近づく。

「そうそう、俺の名前呼んでよ、若宮さん」

「えっと・・・伏見、さん?」

「違う、奏太って呼んで」

「奏太?」

「かーわーいーなー!」

正面から抱きしめられて、年下なのに逞しい胸板に頬が当たる。
妙に恥ずかしくて、これじゃあホモにでもなってしまったみたいだと困惑。
異性愛者ならば同姓にあれこれされて、こんな風にはならないのだろう。

「ま、いいや。準備するからケツこっち向けて」

「・・・は?いや、ちょっと待って!」

この男に羞恥は無いのか。
なんて思っている間に、みっともなく尻を奏太の眼前に晒す体勢になっていた。
びっくりして、これはもう逃げるしかないと足掻くものの腰を揺らすだけになってしまい、奏太は更に興奮したのか指先が双丘の間に触れる。

「っ、やだ・・・怖い」

「大丈夫、痛いことはしないから」

なにやらゴソゴソと音がしたと思えば、肌に触れる指はなんらかの液体で濡れていて、少し粘液質なのか肌に吸い付くような感じがもどかしい。
指先が孔の縁をなぞり、ふやけて柔らかくなったのを確認すると指を侵入させてくる。
拭いきれない異物感が苦痛で、シーツを握りしめる。

「くぁ、つぅ・・・い、」

「ごめんね、大丈夫だから」

なにが大丈夫なんだと言いたいが、今は苦痛に耐えるので精いっぱいだ。
指は何時の間にか増えているし、圧迫感で呼吸がしにくい。

「そろそろ、見つかる筈なんだけど」

「な、にが、だよっ!?」

「んー・・・もうちょっと奥かな?」

独り言がなにやら不穏だ。
奥とか、これ以上苦しい思いをしなければならないのかと無意識に眉が寄る。

だが、それは杞憂に終わった。
それがいいのか悪いのかはわからないが、ローションを注ぎ指で掻き混ぜ奥へ進んでいくうちに、何故か気持ちいいところがある。
今度はにじみ出る快感に耐えるのに必死になっていると、指が抜ける。

「よーし、準備完了。ほら、跨って」

ヘッドボードに寄りかかる様に座った奴の間に、膝立ちで跨る。
ローションが垂れる感じがして、力をこめて締めるのだがそれもままならない。

「なに、するの?」

「俺がこのまま悪戯するから、座り込んだらお前の負けな」

ちょうど彼の怒張したアレが脚の間にあり、座り込んだら入ってしまいそうだ。
僕が耐えれたら何かまたやるんだろうけど、耐え切れず座り込んでしまった瞬間、僕の負けが確定し処女も奪い去られるのだろう。
今のうちに息を整えておこうと、酸素を必死で取り込む僕を笑う彼はタイマーをセットし、また僕に見せつけるとボタンを押した。

右手が僕のお尻を触ってきて、また中へ侵入してくる。
迷うことなく先程の感じてしまうとこまで指を押し込むとそこを重点的に触れてくる。
これだけでやばいと言うのに、乳首を食み、左手は僕のモノを扱いてくる。

「あ、んぅっ、やめ、あぁんっ」

「ほんといい声で啼くよなぁ」

「も、やだ、ぁっ!ひぁ、ふぇ」

「ん?噛まれるのが良いの?」

乳首を舐めていた彼が時折甘噛みとでも言うように歯を立ててくるのが堪らない。
身体はそれを隠すことなく現し、声も漏れるし身体も震えるしで。

「もういいじゃん、指だけじゃいやでしょ?」

「いらな、ぁ、っん・・・」

奴のソレを孔に当ててきて、慌てるものの収縮を繰り返すそこは飲み込もうとしている。
ヘッドボードに手をつき、耐えようとするものの口付けされたり、耳を食まれたり、僕のものを扱く手は次第に速さを増しているしで。

「っぁ、だめ、やだやだ・・・ひっ、あ」

膝が、もう無理だと判断したのか急に力が抜ける。
嫌だと叫ぶものの、虚しくも孔には怒張した彼のものが入り込む。
一気に奥まで入ってきた衝撃に、扱かれていた自身は白濁を撒き散らし、にやりと笑った彼は腰を掴んで突き上げてくる。

頭に抱き付くと、ちょうど目の前に俺の乳首があるからか吸い付いてくる。
ただでさえイったばかりの身体で彼の怒張したモノを受け入れているというのに、そんなことまでされたらどうなってしまうのか。

腰が抜けた数秒後に鳴ったタイマーを止めることすらせずに腰を動かしている彼のモノは、ただでさえデカいのに動きと共に更に大きくなっていく。
どうすることも出来ない僕は、揺さぶられるがままに嬌声を上げるだけ。

「可愛い、俺の若宮さん」

「もぅ、だぁ・・・ひ、ぁぅん」

「またイっちゃう?いいよ、俺のでイってね」

そんな彼の言葉を朦朧とした意識で聞きながら、無意識にイく前に彼の名前を呼ぶ。
一瞬だが、初めて見る彼の驚いた顔を見ているとキスをされた。
深い口付けを交わしながら、二人同時に果てたのであった。

熟れた果実の行く末は
(食べ頃になったので美味しく頂きました)



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