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抱き合ったまま寝そべってキスをした。
想いが伝わればいいって、それだけを願って。

「悪かった」

「ううん。俺もきっと嫉妬しちゃうと思う」

顔を合わせて笑いあって、またキスをする。
啄むぐらいの軽いものだったのにいつの間にか深いものに変わっていた。
昨日もしたのにとかはもう忘れて、愛情を伝えるためならばむしろしたい、なんて思ってしまう。

素肌に這わされる指が冷たくて、ああ俺どれだけ発熱してるんだし。
いつも最初に脇腹とかへそをくすぐるの、恥ずかしいけど、ちょっと好き。

「ん、…くすぐったい」

そう言えば柔らかな顔で笑うだけ。
返事してくれないけれど、そのまま指が胸元に。
首筋も舐められて、髪がくすぐったいし、でもなんか可愛いんだよなぁ。

「…あ、俺まだ風呂入ってない!」

「別にいい」

「いや、だって汚いでしょ!!」

はっと気づいて起き上がろうとすれば押さえつけられる。
だって汚いでしょ絶対、紅とするんだからちゃんとしたいのに。
そう主張するも腰のあたりとか際どいところを舐めるものだから、結局抵抗もできずに力が抜けて終わった。

絶対に後で文句言うぞと心に決めるものの、舌が胸元に辿り着き指が下腹部に指が触れ、意識が奪われる。
紅のことしか考えられなくなって、本当に困ったもんだ。

悪戯に触れるだけだった指が纏わりついて上下に動かされてしまえば声が漏れる。
紅はこの声が好きだとか言うけれど恥ずかしい。

やがて完全に反応してしまったというのに、そこから唐突に指が離されて後ろに這わされる。
縁を撫でたりするけど、やっぱ汚いでしょ……。

「ね、本当に汚いよ…?」

「舐めてやろうか」

「っ馬鹿!!」

羞恥のあまり足が蹴ろうと動いてしまったのだが、捕まれて土踏まずのところを舐められた。
そこは風呂に入ったとしても舐めていい場所ではない。
なんで紅はこんなこと出来ちゃうのかわかんないよ、恥ずかしくて死にそう。

からかわれてることも土踏まずを這う舌がくすぐったいことも、若干ムカつくけれど同時に指が中に侵入しているからもうどうしようもない。
慣れてきたのか、迷うことなく進んだ指が気持ちいいところをピンポイントで押してくるのだ。
声をあげながらなんとか耐えているとふいに唇が迫ってくる。

「足…舐めたの、嫌」

「…それは困ったな」

ささやかな仕返しができたと心の中で笑っていれば、孔に熱いのがあたって。
それから。

ちょっともう激しすぎてあんま記憶ないけど、終わった後力が入らなくて中から精液が出たとこを見られて、もう一戦突入したことだけは覚えてる。
次の日起きたら12時過ぎてたからやっぱり怒らなきゃいけないな。

項に花
知らなくていいんだよ

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