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ソファーに押し倒されて、ひたすらに口づけが続く。
激しさに身体はついていけなくて、ただ紅の服を握りしめる。

「は、ぁ、はっ、・・・はぁ」

「どうした?」

少し落ち着いた様子に無性に苛立って。
服の中に手を入れて逞しい腹筋を撫でてやれば舌打ちして、俺の身体を持ち上げてきた。
いわゆるお姫様だっこってやつで、目的地はもちろん。

寝転がらされた体勢のままだと、視界に紅がいっぱいで。
じわじわと身体が熱を帯びてくる。

「ほんと、どう、ん、したんだよ」

そうやって訊ねてくるくせに唇を塞いでくるので答えれるわけない。
俺も紅も馬鹿みたいだ、とか考えちゃう癖に身体は熱くて、熱くて。

「ぁ、そ・・・こ、んん」

いつも血を吸われている首筋に舌が這わされて背筋にビリビリっとした衝撃が走る。
それと同時に手は脇腹をゆっくりと撫でてきて、擽ったさと変な感じが入り混じって何とも言えない感覚が襲ってくる。

必死でその感覚に耐えているのに唇がどんどん下がってきて、胸全体に唇を落として飾りを甘噛みしてくる。
そんなことされたら声が我慢出来るはずもなくて。

あられもない声をあげながら胸元でもぞもぞと動く頭を抱きしめる。
それでも刺激に耐えられるわけはないし、髪の毛が擽ったくてまた声をあげてしまう。

なにしてんだろうなぁって呆けた頭で考えてみるけど、もう何もわからない。
だって紅に寝間着のズボンを脱がされたことにも気付かなかったんだ。

「ちょ、っと・・・そんな見ないで」

「・・・ん」

俺の言葉に頷いてくれたんじゃなくて、腰骨の、際どい所に唇を落とされる。
ビリビリとむず痒い感覚がひろがって、誤魔化すように唾を飲み込んだ。



グチュグチュって音が、聞こえる。
これが自分のアソコを弄ってる音なのかと思うと羞恥以外の何物でもない。

四つん這いになってお尻だけあげた体勢は、枕に顔を埋めてしまえば何も見えなくなるところはいい。
けれど見ていないからこそ音や感覚が研ぎ澄まされていって、また別の羞恥が襲ってくるのだ。

「もう少し、な?」

「っぅ・・・ん、」

既に3本の指が入っており、自由に体内を動き回っている。
2本の時に中に入れられたままピースをされて、縁が左右に拡げられたあの羞恥を考えれば逆に3本のほうがマシという悲しみ。

もうなにしてんだろ、という思考も抑えられない己の嬌声で掻き消されていって。
熱い、紅のものが押し当てられ、心臓が更に早鐘を打つ。

「透」

「ん、・・・ぃっあ、んん、ん」

名前を呼ばれるとともに灼熱が押し入ってきて、枕に顔を埋めて声を出さぬようにする。
挿入の時の衝撃には未だに慣れなくて、あられもない声を出してしまうのが恥ずかしいのだ。

まぁ挿入の時に耐えられたと言っても、その後は、ね。

完全に紅に身を任せており、腰の動きで揺さぶられる。
腰を掴む手が滑るように腹部を刺激してくるのが恨めしい。
そんなことするから声が止められないんだ。

ここに入っているのだと言うように下腹部を押されれば、我慢ができなくなって。
紅を受け入れている場所がそんな心情に呼応するように、無意識に強く締め付けてしまった。

そうすれば、あ、と思った瞬間には既に絶頂を迎えていた。
だけど紅はまだで、脱力する己とは違い腰のスピードを更に上げてくる始末。

力無く揺すぶられ続け、なかに紅のが出されたのがわかった。

ハァハァと息を吐くのは二人共。
必死で酸素を吸っていた筈なのに、気づけば唇を合わせていた。

レッドベリルに口付けを
たまにはこんな甘い夜

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