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桜色に染まった頬を涙で濡らす祐太。
結局下着を身に着けたままイってしまい、そのうえ藤崎の手にかかった白濁色の液体はわざとらしく下着に塗り込まれた。

「ふっ、うぅ・・・ば、かぁ!!」
「・・・下着脱ぐか」
「シャワー浴びたい!!」
「あ゛?まだに決まってんだろ?」

これ以上何をするのかと泣きながら叫ぶとと少し機嫌の悪そうな顔をする藤崎。
ベッドサイドの小さなテーブルから何かボトルを取り出すと容赦なく双丘にぶっかける。
冷たさに顔をしかめる祐太を一切気にせずに指先でなぞる様に触れた。
思わず悲鳴を漏らすけれど気にする様子もなく藤崎は指を推し進めてくる。
異物を押し戻そうとする力はもちろんあるけれど冷たい液体によってあまり痛みを伴わずに進んできて第一関節ぐらいは入っているのではないだろうか。
それでもなんというか独特な不快感は隠しきれずに顔をしかめる。

「うぅ・・・」
「我慢しろ」
「バカヤロー、へんたっ・・・ひっ、ぃ!」

いつのまにか人差し指の根本まで埋まっていた指を中を掻き混ぜるように動かしてくる。
そしてあれよあれよと指は増えていく。
その上よくわからないところを指が掠めた瞬間声が変な風に上擦ってしまった。

「っあ、あ・・・ふぇぁ、うぅっ!、ぁう」
「なー知ってる?ここツボらしくて押すと頭良くなるらしいぜ」
「っぇ?ほ、ん・ふぅ・・ほんと?っぅぁ」
「本当。いっぱい押してやるからちょっと待てよ」

嘘と作り話120パーセントの話を真顔で話せるあたり藤崎は大物なのかもしれない。
そして真剣に俺馬鹿だからなと呟く祐太もある意味では大物なのだろう(?)。

先程の言葉とともに既に解かされたそこから指を引き抜く。
それから両方の人差し指を使い穴を広げて赤く熟れたそこを見つめる藤崎。
未だに頭がよくなる云々の話について考えていた祐太も流石に藤崎の行動が気になる。

「お前、なにっ・・・してんだよ」
「ツボを効率よく押したいんだが結構奥にあって押しにくそうなんだよな」
「でも、お前さっきまで・・・その、触ってただろ?」
「その奥にもっとイイツボがあるんだよ」
「え?・・・っぇ、あ、なにっ!?」

指よりも遥かに太く、熱いものが宛がわれて目を瞬かせるもそんな一瞬の間にそれは押し進められていく。
圧倒的な質量が侵入してくる圧迫感に息が一瞬止まりそうになるけれども藤崎は腰を進めるその動きを止めるつもりなど毛頭ありはしない。
ようやく全てが収まり切った時には既に祐太は息も絶え絶えで、それから藤崎の作り話をまたいろいろ聞かされても疑う気持ちや考える余裕などありはしなかった。


目を覚ますとシングルベッドに男二人。
どうやら腕枕されているとぼんやりした頭を働かせる。

「っ!はる・・・と、おま、」
「やっと起きた」
「何か、さっきと違う・・・」

祐太としては情事の後の気怠げな色気のことを言っているのだが藤崎は情事最中に口数が多くなったことを言っているのだと理解する。
通じ合っていない二人だがどちらも情事、セックス関連について言っているのは確かである。
とりあえず今の状況を理解させる腰の痛みをどうしようかとさすってみる。
藤崎は不安がる祐太にまたまた冗談をいい完全に信じてしまう祐太。
なんだかんだでいい組み合わせなのかもしれない。

それから藤崎に言い含められた祐太はこれから何回も体を繋げることになるのを今はまだ知りはしないし、予想もしていなかったのだ。



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