23
授業中は全て寝ていたら、勿論のこと先生に頭叩かれて問題とかされた。
俺はどちらかというと文系だから数学は全くわからなかった。
「おい、天宮・・・これはさっき何回も何回も説明した問題なんだが」
ジト目で見られても聞いてなかったもんは知らないので適当に謝った。
そしたらもう一度頭を叩かれた。
「すいません」
「ハァ・・・ちゃんと聞いとけよ」
返事をしながら頭を腕枕に埋めた。
先生はもう完璧に俺の存在を消したらしくて授業を進めていく。
数学なんてできなくても生きていけるし。
そんなことを思いながら寝ていたら頭を揺すられる感覚がして、目を開けると白木の顔。
「・・・寝癖直ったな」
「いや、それはどうでもいいから!!」
「じゃぁ何?」
よくも俺の睡眠時間を。
と思いながらゆっくり体を起こす。
「もう昼休みだけど。飯は?弁当?」
「・・・何も持ってきてない」
「・・・今から購買行ってもほとんど売り切れだよ」
「じゃぁ寝る」
「えぇぇっっ!!いいの、それで!?」
「いいの。てか五月蝿い黙れ」
「あー・・・ごめん」
白木と話してたら頭が痛くなってきた。
ついでに足も。
まぁ、足は関係ないけどね。
それからもあれこれ話してたら時間が・・・全く経っていなかった。
どちらにしろ授業は寝るから関係ないけどさ。
昼飯、明日から母さんにお弁当を作ってもらえるように頼もう。
自分で作るなんて面倒くさいし、第一そんな高度な技術を俺は持っていない。
はぁ、と一息ため息をついた。
白木はなんだよーとか言ってるけれど、そんなの無視。
していたら後ろの扉が勢いよく開かれる。
「時雨って、このクラス?」
五十嵐先輩ご登場。
・・・・今すぐ帰ってください。
[
前へ 目次 次へ]