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目を、開く。
パチパチと数回瞬きをしてもまだ視界はぼやけている。

既にお昼休みとなっていた。

「・・・うー」

意味もなく唸ってみる。
すると俺に気づいた白木が声をかけてくる。

「よう、やっとお目覚めか」

「ああ」

「昼飯は?」

「まだ買ってきてねーや」

正確に透子さんに貰ってきてない、のほうだけど。
それはいいとして、もう昼休み始まって10分程たっている。
急がなくては。

行ってくると白木に言って、そのまま購買へ向かう。
少しだけ世間話して、屋上へ行けば先輩に会ってしまうような気がしたからそのまま教室へ戻った。

「お前が教室で飯ってなんか珍しいな」

「そう?」

「そうだよ」

確かに透子さんと話したり、先輩と屋上でお昼ってのも多かった気がする。
でもさすがにクラスでぼっちってのも嫌だからまぁ適度にクラスで飯も食っていた。
特定のグループのようなものには入っていないけど、ハブられていないからいいだろう。

「あ、天宮!彼女いる?」

「・・・いると思う?」

「はっははー」

いつも白木がつるんでいるメンバー。
俺も比較的よく話する奴らだから自然に昼飯に混ざる。

「こいつがさー、彼女出来たからって自慢してくるんだよ」

白木から今までしてた話を簡単に説明してもらい、先程の質問を思い出す。
好きな奴が男ですとか言ったらどうなることやら。

「やっぱ高校に入ったら彼女だよな!」

「・・・あ、ねぇ」

「ん?どーしたんだよ」

ふと、告白について聞いてみる。
ネットよりも実際に告白とゆうものをしっている人に話を聞いたほうがいいだろう。

「告白したの?されたの?」

「したけど?・・・あ、もしかしてお前するの!?」

「さぁね?で、なんて言ったの?」

「おまえなぁ、教えろーーー!」

肩をめちゃくちゃにゆすられる、気分悪くなってきた。
軽く睨むと、いつかの不良に襲われて返り討ちしたことをこいつ等は思い出したのか若干震えだして手を離してくれた。

本当にそういえばだけど、あの人たちどうなったんだろ。
まぁ、どうでもいい。
とゆうか処遇については担任に教えてもらった気もするけど忘れた。

「ったく、天宮は秘密主義だなぁ」

「ケチなやつだよ」

「うっせ。で、なんて告白したの?」

「んー、とりあえず好きっていった」

「え、それだけ?」

彼女が出来た奴の言葉に、白木含め他の奴らも驚く。
どうやらこいつらも俺と同じく告白とゆうものをあまり知らないらしい。

「だってさ、緊張してて言葉がでてこなかったんだよ」

「あー、そうかもなぁ」

「で、相手が返事考え込んでるようだったから、どこがどれだけ好きか言いまくった」

必死でかっこ悪かったかもしれないけど、彼女、必死になるほど自分のこと好きになってくれてうれしいって言ってくれたんだぜ?
なんて惚気を聞かされる。

俺ら聞いてる組は惚気るなと一通り囃し立ててから、ちょうど昼休み終了5分前の鐘が鳴り響き、そこで解散となった。


相手の好きなところを言う、か。
さっきの奴の言ったことを思い出して、告白のシュミレーションをする。

帰り道になるよな。
もしも家の近くだったら母さんとかに見られるかもしれない。
では学校の近くだとどうなるか?
部活帰りの生徒がいるだろうなぁ・・・

ああ、もうそれはいい。
考えても仕方ないことだ、その時はどっか公園にでも行けばいい。
とゆうことにして告白の内容だ。

先に好きと言う。
そして、先輩の好きなところを言う。

ふと先輩の顔や、話した時の笑顔を思い出して少しだけ顔が熱くなってきた。

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