押しつけあったり

「はーい!はい!ウチは毒之さんがええと思います!」
「俺も賛成ー!」
「毒之さん、みんなそう思てるみたいやけども、どうですか?」
『えと…あの…あ…はい…じゃあ、やります…』
「じゃあ学級会長は毒之で決定やなーこれから宜しくな、会長さん」






彼女は弱い。





学級会長というめんどくさい役割をいつも押し付けられる。
言いたいことをはっきりと言えずすべていいよ、と飲み込んでしまう。
一年の頃からそういう子だというイメージがあった。
なんか暗そうだし積極的なイメージは無く、休み時間は1人で本を読んでいたり、これまた押しつけられた風紀委員会の仕事をこなしていたりする。

俺と視線があっただけで怯えた表情をするし、男子に免疫がないらしい。

そんな彼女はいつも貧乏くじを引かされている。


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