『ただいまー』
"みゃーみゃー!にゃーにゃーにゃー!(お帰りなまえ!!寂しかったけどココアと仲ようお留守番しとったでー!)"
"わんわんわんわん!(なまえなまえなまえー!!おかえりぃー!)"
「お、お邪魔します」
"ばう!(邪魔するでー)"
え・・・・・・?
『あ、忍足くんリビングに・・・って・・・どうしたん?』
うちの猫ちゃんを見た忍足くんとユウジって名前の犬が目を丸くして固まっていた。
その視線の先には猫ちゃん。
・・・・まさか元飼い主?
猫ちゃんも固まっとるし。
「・・・らいし・・・!!」
『?・・・忍足くん?』
次の瞬間猫ちゃんがフシャーって感極まってる忍足君に飛び込んだ。
バリバリバリ!
「あだだだだだだだ!!!!」
"シャー!!!(この、この!謙也のあほんだら!!!)"
"ワン!(久しぶりやな白石ー!)"
猫ちゃんに顔や腕を引っかかれた忍足君とちょっと嬉しそうなユウジっていう犬。
よっぽど嫌いなのか一生懸命に顔を引っ掻く猫ちゃん。
なんやさっきから忍足君やられっぱなしやな。動物に嫌われる体質なのだろうか?
「痛いっちゅーねん!白石のあほ!」
"フシャー!!(謙也なんか嫌いやー!!!!)"
『猫ちゃん!!』
忍足くんから猫ちゃんをさっと放して抱きしめる。
これ以上忍足君に怪我を増やさないで欲しい。
手当てをするのは私なんだっていうこと、猫ちゃんにはわからないのだろうから仕方無いが。
犬の噛み痕と猫に引っかかれた傷を癒すためとりあえずリビングに移動した。
もう、なんか今日は散々だ・・・
100612*紅羽