シリコン樹脂を使っていいという許可がでたのでカバンに入っていたビニール袋にシリコン樹脂の袋を入れて持ち帰る用意をした。
「あり?帰るん?」
『おん、ちょっと帰りに買い物していかなあかんの。』
「まじ?うちも帰ろっかなぁ…最近美術部部員にも続々と春が来てるみたいやし、なんか居づらいねん。」
『まぁ、しゃーないんやない?みんなもう高二やし、かわええ後輩にええとこ見せたいんとちゃうん?嫌やったらその辺の男捕まえて付き合えや。』
「あんな、うちがその辺の男誰でもええみたいな解釈やめぇや」
『そういう意味やなくて、あんたの可愛さなら誰でも落とせるんちゃうか?言うてんねん。』
「な…なんか照れるやろあほぉ!!それに自分に言われた無いねん!で、買い物付き合うたるって言ってんねんけど!ええの?あかんの?」
『別にええけど、自分歩きちゃうん?』
「……親友を差し置いて1人だけ自転車(チャリ)乗ろうとか考えてへんよな?」
『……………』
「なまえ?(黒笑)」
『思てへん思てへん!(林檎姫怖い…)』
そしてウチらは歩いて買い物に行くことになって、荷物以上に重い足をやっとの思いで動かした。チャリ乗れへんのに買い物なんか…
カラッと晴れた空が憎い。
雲くらい居ってくれてもええやんか!
100417*紅羽