ジリジリジリジリジリジリジリジリ!!!
朝からけたたましい音を撒き散らす目覚まし時計に意識を覚醒され目を覚ました。
静かに目覚ましを止めると半身を起こして時間を確認する。
朝ご飯とお弁当を作ってかるくシャワーを浴びて、と考えているとねこちゃんが扉を睨んでいる事に気付いた。
なんか扉にあるんか、と扉をよく観察するとカリカリと音が鳴っている。
きっとココアや。
ガチャ、とドアを開けると勢い良く私に飛びついてくるココア。
心なしか甘えるような声を出している。
『ごめんごめん、今ご飯あげるから堪忍したって?』
"くぅ〜んくぅ〜ん(なまえ〜淋しかったぁ〜)"
私は素早くねこちゃんとココアのご飯を用意して朝ご飯とお弁当を作り、シャワーを浴びた。
浴室からでて制服に着替えカバンに物を詰めた。
今日は電車だから定期を忘れないようにせんと…。
『いってきます、いい子にしててや?』
私は駅まで自転車を飛ばした。
家から駅まではそう遠くない、近いわけでもないんやけどな。
今日は晴れているから電車内は空いているだろう、しかし今日の部活は何をしよう?シリコン樹脂いじってもええやろか
顧問に聞かな…
電車の中で色々考えているといつの間にか駅についていた。
また駅前から学校まで自転車に乗る。二台用意していないと学校から駅までが遠いんや。
自転車を華麗に止めて教室に入る。
『おっはよー』
「おはようさん!」
『なぁなぁ、今日部活でシリコン樹脂使てええかな?』
「知らんがな、顧問に聞きや。てかなにするん?まさかまた作る気か?」
『おん。そろそろ作りたい』
「変態っちゅーんはあんたのことやな、部屋のアレ何個になった?」
『んー、10は越えたかな。この前また買うたから』
「また買うたん!?もう止めときや、変なもん寄ってくるで?」
『もうおるかもね』
あははと笑いながら話していると予鈴が鳴って私の前の席の椅子を借りていた林檎姫がほな、と椅子を戻して自分の席に移動した。
010404*紅羽