初めての恋心
『あーかやくん♪』
「げっ、林檎姫センパイ・・・」
今日もいつもの毎日がやってくる。
『げっなんてひっどいな〜。
あッ、そっか〜照れ隠しなんてかーっわいーvV』
「はいはい・・・俺、遅刻しそうなんで先行きますね」
俺の最も苦手な林檎姫先輩。
どんなに露骨に嫌っても、どんなに邪険にしてもどこまでもついてくる・・・はっきり言ってウザイ先輩。
でも、最近気になることがある。
『赤也くーんvV』
「はぁ・・・なんっスか、先輩」
昼休み、自由な時間・・・なハズなのに俺には自由はない。
さらば、俺のfreedom。
生き残りたい 生き残りたい まだ生きてたくなる♪
『ぅあ!?電話?』
「(先輩の?)」
『はーい、林檎姫でっつ!お、におーくん。・・・えっ、くどー(担任)が呼んでたって?わー、わざわざさんきゅー♪んじゃ、後でね!』
「・・・」
電話の相手は仁王先輩だったらしい。
俺は何故かイラっとした。
・・・なんでかわからないけど(此処重要。
『赤也君、ごめんね?』
「・・・」
『?あかやくん?』
「へ?ぅお!?」
ボーっとしてるといつの間にか林檎姫先輩の顔が目の前にあった。
吃驚は勿論してるが、それよりドキドキしていることに吃驚だった。
『?』
「っちょ!離れて!!」
『へぁ、ご、ごめん!』
素直に離れてくれる先輩。
少しばかり寂しかった。
・・・は?
れ?
『おっと、そろそろ行かないと・・・またね!赤也君☆』
なんなんだ。
先輩が行ってからというもの、ずっと先輩のことばかり。
初めての恋心
(今日の赤也荒れてるぜぃ?)
(・・・なんなんだ、この気持ち)