in部室〜

すでにメンバーは揃っていて、私で最後だった。それもこれも真威が置いていったせいである。
え?違う?
・・・・。いいからそういう事にしなさい。

私はさりげなく真威の隣に座る真珠の隣に座った。




亞騎「よし、みんな揃ったな!これからミーティング始めんでー。」
皆が亞騎に注目した。
亞騎「ん、いい子達やな」
紗弥香『いいから早く喋れ・・・』
亞騎「まーま、そう怒らんと 今日皆を集めたんは一週間後の合宿についてや。」
簾「合宿っスか?」
せや。と亞騎がうなずく
亞騎「来週の土曜日から7日間、強化合宿や!みんな喜びぃ!授業受けへんで済むんやで!」
準「喜ぶのは亞騎だけだろ!?」
つっこむ準の肩を紫兎がつつき、指をある方向に向ける
準「?」
紫兎が指を指した先には、紺、吹雪、真威達3バカが喜んで踊っていた。
準「・・・・・・・。」
真威『やったねコンコン!ぶっきー!』
紺「やったね真威♪」
吹雪「合宿・・・!良い響きだよね!GJ部長!」
亞騎「ふ・・・そう褒めるな・・・」
紗弥香『・・・で?(残念ながら合宿終わったら補修授業あるんだけどね・・・。)』
私は盛大に溜息をついた
亞騎「お、せやった。場所は俺んちの別荘で、孤島なんよ。」
はぁ!?といきなり叫んだ声が響いた。今度はなんだ・・・
祐也「孤島って電波とか大丈夫なの!?」
声の主はゲーム大好き三年生、祐也だった
そして祐也の発言に誰もがゲームか、と納得した。
祐也「ゲームできなかったら衰弱して死ぬ…」
どんだけだよ。まぁこの人気付いたらゲーム機手にしてるし…
亞騎「まぁ、大丈夫やとは思うねんけど・・・あ、因みに俺ん別荘やからそれなりに設備はちゃんとしてるで?ごはんは専属のシェフとかおるし、ちゃんと掃除してくれるお手伝いさんもおるし。あ、プールもあるから水着も持ってくるとええで!」
よほど楽しみなのか少し興奮気味に話をする亞騎
私の冷たい視線に気がついたのかこほん、と咳払いをして落ち着き、再度口を開いた。
亞騎「やから、あと数日のうちに準備して来て欲しいんよ。あ、親にも確認して来てな?OKやったら俺に連絡くれたら嬉しいわー因みにサプライズもあるから楽しみにしててな♪ほな、各自練習に入ってええでー!」

返事をした部員一同はがやがやと部活の準備を始めた。
きみちゃんはだるそうにしている。仕事しろよ顧問・・・







――――――‥‥













プルルルッー

プルルル―――・・・・プツッ



亞騎「おっ、手塚かぁ?俺や俺、蓮見やけど、うん。あんな?

お前んとこ誰が来るんやったっけ?


――‥‥おん、おん、後は?おらんの?よっしゃ、ありがとなーほなまた!」


プツッ


亞騎「次は―…」












――――――‥‥













もうすでにあたりは暗くなり、テニスの練習も終わり皆片付けに入っていた。

祐也「あっれー?亞騎ってば今日練習来てないよねー?」
颯「そうだねぇ…どうしたんだろう、具合悪いのかな?」
吹雪「何の騒ぎですか先輩?」
祐也「や、亞騎が部室にこもって何してんだろうなって…まさか俺のソウルシルバー勝手に進めてるんじゃなかろうか…!?」
颯「ねーよ」
吹雪「そういえば部室に制汗剤取りに入ったときはずっと誰かと電話してたみたいですよ。あ、もちろん楽しそうに!切なそうに懐かしそうに!」
紺「何それ怖い。えーでもずっと電話っておかしくない?
…ぶっきー嘘ついてるんじゃ…」
吹雪「ついてないよ!この僕が言ってるんだから本当に決まってるじゃないか☆」
紗弥香『うっぜ…』
簾「まさか…」
紫兎「女・・・っスか?」
準「あ、あいつならありえる…!!」
祐也「んー、でも最近は女遊びも減ったし、今までの事考えてみてもあいつが部活中に電話するなんてことは…無かったけどなー、な?準?」
準「まぁそうだったけど」
簾「なら答えは一つっすよ」
紗弥香・真威・祐也・準・颯・紺・吹雪「?」

紫兎「男…?とか…」

紗弥香・真威・祐也・準・颯・紺・吹雪「!!!!!!?????」

真珠『なんの騒ぎですかー?』
雪「片付け終わりましたよー」

紗弥香・真威『良い子は聞いちゃらめぇぇぇええええ!!!!!』

真珠・雪『「???;」』




こうして亞騎にほも疑惑が浮上したのだった。






――――――‥‥








帰り道、亞騎と紗弥香が一緒に帰っている時、普段流れないような空気が流れていた。

紗弥香(どうしよう・・・亞騎がほもだったなんて・・・私これからどう接すればいいの。
確認したいけど・・・何この空気・・・おっも!! もうやだこんな兄いらん・・・)
亞騎(んー・・・やっぱりコイツには言って置いた方がええんかなぁ・・・したて、言ったとしてもあいつ来るとか絶対言わへんし…んー、でもこのまま黙っといてもなぁ・・・なんか悪いし、嫌われそうやん・・・あぁー!どないしよ!)
二人とも物凄い葛藤の中道を歩いている。空気がそこだけ重く、道行く人たちは避けて通る程であった。
紗弥香『あ・・・あの、さ・・・』
重い重い沈黙を破ったのは紗弥香だった
亞騎「お、おう!どないしたん?(まさか紗弥香に全部ばれてるとかそんなことはないよな…電話聞かれとったり)」
紗弥香『あ、あの・・・(どうしようどうしようどうしよう聞けるわけがry)』
亞騎「な・・・なに?;はよ言うてや・・・」
紗弥香『きょ、今日・・・』
亞騎「うん?」
紗弥香・亞騎(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばry)
紗弥香は深く深呼吸をした
紗弥香『き・・・・・今日の夕飯何がいい・・・?(聞けるかぁぁぁーーーーッ!!!!!)』










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