* 紗弥香Side〜 *
テニスボールを打ち合う音が聞こえたので外に設置されたコートを避けて別荘に帰って来た。
玄関の所で案の定きみちゃんや竜崎先生に見つかって私達は一瞬で顔が引きつる。
亞騎「せ、先生・・・「お帰り」
亞騎が沈黙を破って先生に話しかけるもきみちゃんに遮られてしまった。
お帰り。そう言った先生はいつものへらへらした顔で煙草を咥えている。
竜崎先生はまぁ、いいか。といった表情できみちゃんのお帰りの後ちいさくお帰り。と言ってくれた。
オサムちゃんは何も言ってくれないけれど表情を見れば分かった。
紗弥香『先生、ごめんなさい。』
私は素直に頭を下げた。
続けて皆も頭を下げてくれて先生達は少し笑いを溢した。
スミレ「もういい、それに無事帰って来てくれただけでもまだマシさ。」
オサム「せやでー足滑らせて崖から落ちて死んでしまいましたなんて言われたらかなわんしな?」
先生達にお許しを頂いてから「とりあえず今日は自由行動にしてあるから夕飯までは何をしてもいいよ。」と言われたので私はラケットを持ってコートへと向かった。
真威に謝らなくては。
新しく口に含んだチュッパチャップスに噛み付いた。
* 真威Side〜 *
真威「はぁ〜、お腹すいた〜」
一人で壁打ちしているとお腹がなり力が抜ける。
今はペアでの乱打になっているのだが…相方がいないなら仕方ないと一人で壁打ちを始めた。
真威「お腹が減って力が出ない〜(アソパソマソ風)」
それでも、壁打ちしなければと重い腰を持ち上げ砂を落とす。
すると、前方から紗弥香がやってきて…
ズボッ
真威「ムグッ!!??」
紗弥香「ご飯…じゃないけどソレで我慢しとけ」
なんとも強引にチュッパチャプスを突っ込まれ口の中に甘いストロベリィの味が広がる。
アメちゃんに満足してると、紗弥香がコートに向かって歩き出した。
紗弥香「私の相手…いないのよねー」
真威「!!し…仕方ないから僕が相手になってあげるよ!」
二人の去った後には二つのチュッパチャプスの空があったとさ。(ごみはゴミ箱に!!)
END
紗弥香「いや、終わらせねーよ?」
真威「我●家!!?」
* 紗弥香Side〜 *
ってか、そろそろ一日目終わらせたいから…
色々すっ飛ばしてお風呂。
紗弥香「明日、何処とだっけ?」
真威「ップハァ、確か…何処だっけ?」
紗弥香「潜るなよ…」
真珠「明日は青学ですよ?」
流石真珠ちゃん…どっかの馬鹿とは大違い。(酷ッ!! by真威)
何がともあれ…
紗弥香「疲れた…」
真威「先生達も酷いよな〜、一日中走らされた気分…」
真珠「お疲れ様です」
真珠ちゃん…その笑顔とっても癒される。
とか思ってたらガラガラと扉が開いて…
?「あーーーーッ!!私達が一番だと思ってたのに…」
?「朋ちゃん;;」
紗弥香「…誰?」