あなたが大好きです! 私、鉢屋三郎は不破雷蔵が大好きです。 いや愛してると言った方がいいだろうか? むしろ世界で唯一愛してるのは君だ。 と伝えるべきだろうか? だがやはりここはストレートに 「らーいぞーう!愛してるよ!」 「うるさいっ!」 * * * 本日は休日ということもあり同級生である雷蔵と虫(竹谷)と共に忍たま長屋でのんびり過ごしている。 しかしそんなことより右頬が痛い。 今私の右頬には真っ赤な紅葉が咲いている。 もちろん雷蔵が咲かせてくれた! どうだ羨ましいだろう! 雷蔵は照れ屋さんで私が愛の言葉を囁く度に叩く。 だが左手で叩くとこが雷蔵なりの優しさだ。 そんなとこもかわいいぞ雷蔵! 「…ちょっと三郎。気持ち悪い顔こっちに向けないで」 あぁ、これも照れ隠しの1つだな! 安心しろ雷蔵。 私は君の全てをわかっている。 なぜなら私は君のことが大好きだからな! このくらいで凹んだりはしない。 私はそこらへんの柔な男共とは違うからな! 君を支えられるのはこの世でただ1人、この私だけだ!と、考えてると同時に頭に鈍痛。 どうやら雷蔵の肘鉄をくらったようだ。 痛いがこれが雷蔵が私に対する愛の重さなのだと思ったら何も気にすることはない。 いや、むしろもっと強くしてほしいくらいだ。 「三郎」 突然雷蔵がとても凛々しい目で私を見つめてきた。 胸がときめくぞ! 私雷蔵になら抱かれてもいい! いややっぱ私が抱きた… 「痛いっ!!」 突如脇腹に激痛。 雷蔵からの愛という回し蹴りである。 「あのね、何も気づいてない三郎に1つ教えてあげる」 とても綺麗な笑顔で私に語りかける雷蔵。 しかしこの優しそうな表情…もしかしておめでたか!!? しかし私たちは子作りしたことがないのだが… きっと神様が私たちの愛を認めてくれたんだな! ありがとう神様!! そして私との子を産む覚悟をしてくれてありがとう雷蔵! 「全然違うから。行為云々の前に男同士で子なんて出来るわけないでしょ」 「愛さえあれば大丈夫だ、雷蔵!」 「愛って何さ!そんなのあるわけないだろう」 「何をいう雷蔵!私は子なんてこと一言も発していない、だが雷蔵には通じた。これは愛が成せる技以外の何物でもないだろう?」 「三郎馬鹿でしょ。気づいてないようだから言うけどね…、全部口に出てるんだよ、最初から!」 そう言い放った雷蔵は女神のような微笑みの裏に般若を隠しているような、そんな感じであった。 そこもまた美しいぞ雷蔵! 「だーかーらー!もういい加減にしてよ!」 真っ赤な顔をした雷蔵もまた可愛かった。 君のその表情で私は食堂にあるご飯を全てたいあげることが出来る。 「…あぁー、もうやだ。はっちゃん助けてー」 「…助けることは出来ないけど雷蔵は頑張ったぜ!」 「あぁ、ら、雷蔵!私以外の男に泣きつくなどそんなに私に嫉妬してほしいのか!?そうなんだな!」 「違う!」 「だがな、竹谷のような下品な男はそんなことされたら誘われてるとしか思わないぞ!」 「お前には言われたくねーよ!」 「…もういい、三郎。君にお願いがあるんだ」 「っ!!何だ雷蔵!」 私は雷蔵からのお願いが大好きだがその分めっきり弱いのである。 雷蔵からのお願いはどんなことがあろうと聞くしかないから。 だが何も遠慮することはない! 来い雷蔵! 「あのね三郎」 私はこれでもかと言うくらい雷蔵の言葉にくいつく。 「今日から1週間僕のこと考えるの禁止ね」 ………………ん? 少しばかり理解し難かったが、どういうことだ? 「あれ?もしかして三郎…意味がわからなかった?」 私はすごい速さで首を縦にふると雷蔵はもう1度同じことを言った。 が、私はまたしても理解出来なかった。 そして雷蔵が再び私に語りかける。 その繰り返しだ。 私がきちんと理解できるようになった時はとっくに太陽は沈んでいて、月が出ていた。 竹谷はとっくに自分の部屋に戻ったようだ。 そして雷蔵は本日出血大サービスの笑顔で『僕今日は兵助と勘ちゃんと寝るね、おやすみ。これも三郎の為だよ』と言って私たちの愛の巣から出ていってしまった。 ………………。 こんばんは、鉢屋三郎です。 私は不破雷蔵が大好きです。 雷蔵の言うことは絶対です。 そういうわけで今日から1週間枕を涙で濡らす生活が始まりました。 何故だ雷蔵ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! ―――――――― 『その後のぼくら』の杏胡さんから、相互記念で鉢雷を頂きました! 鉢→→→→→雷な二人をリクエストさせていただいたのですが、雷蔵大好きな三郎と冷めた雷蔵様が…!不憫な三郎が可愛いです(笑) 竹谷の扱いがww虫ww竹谷涙目wwww もうなんというか三郎は病気ですよね、雷蔵厨ですよね。そんな気持ち悪い三郎が私の大好物ですバリムシャァァア 杏胡さん、素敵なお話をありがとうございました!(´;ω;`) これから末長く宜しくお願い致します〜!//// |