君が好きだからだよ



俺には付き合っている恋人がいる。
だが、その恋人は世間的には認められていない。何故なら…、

「ひーかる!一緒に帰ろうや!」

同性――男でしかも先輩だからであった。

「謙也さん…エエですよ。一緒に帰ったりますわ」

俺の返答が気に食わなかったのか謙也さんは頬を膨らませながら呟いた。「何で上から目線やねん…」

明らかに不満顔だが一緒に帰れるのが嬉しいのかちょっと照れていた。

「け〜んやさ〜ん」

謙也さんの表情が可愛かったから我慢できず抱き着いた。

「な、ななな何やねん//」

俺の行動にビックリしたのか動揺が隠せてない謙也さんは顔を真っ赤にして言葉をどもらせていた。
そんな謙也さんが困ってるのを見て、余計困らせたくなってしまった。

「謙也さん、大好きっスわぁ…」

俺の言葉を聞いてもっと顔を真っ赤にする。

「俺も…」

なーんて小さな声で呟かれるのもいいものである。


こんなに困らせたくなるのはきっと――

「えー?聞こえませんわぁ…」



こんな苛めをしたくなるのだってきっと――



本当に君が好きだから

(ちゃ、茶化さんといてや!ちゅーか、聞こえとったやろ!?)(聞こえませんでしたわ)
(光、好き…///)
(俺も大好き……愛してますわぁ…)
(愛してって…//////)






――――――――
『叶わぬ夢』のしっちゃんさんから、相互記念としてお話を頂きました!
押せ押せな財前とたじたじな謙也さんで光謙をお願いしたのですが、わぁぁあ可愛い…!
確信犯な財前がイケメン過ぎて辛いです。きっと謙也さんもそう思っているはず…

しっちゃんさんありがとう御座いました!
これからも宜しくお願い致します^^*



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