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銀時は、再び瞳を閉じた。
「馬鹿ですか?お前ら。銀さん男だから、そんな事言われても嬉しくないですー」
嬉しいと感じたのを隠すように、わざと暴言を吐く。
それに気付かない、5人だから、それからがまた大変。
乱闘騒ぎが起こる。
「っとに、可愛げがないぞ、銀時!!」
「男から、可愛いげなくていいんだよ!」
「旦那ァ、素直になったらどうですかぃ?」
「テメェは黙ってろっ、このドS王子が!!」
「おんしはいつ、ツンデレを憶えたぜよ?」
「銀時ィ、身体は誰にもやってねぇよな?」
「あーっ、もう黙れやぁぁっ!!!」
色んな方向から、攻められ、たまらずに銀時は叫ぶ。
その時、教室のドアが開いた。
「よーし、席につけっ、特に銀さんの辺り!!」
マダオこと長谷川先生だった。



「LHR始めるぞー今日は、文化祭についてだ」
「先生、早退していいですか?」すかさず、挙手をし銀時は言う。
しかし、長谷川は無視して議題を黒板に書き始めた。
あー、あの頭をかち割ってやりてーなどと思う銀時。
先ほどから、あのウザイ連中の集中攻撃にあい、苛々しているのだ。
『なんかねーかな、投げるもん』
ゴソゴソと机の中を荒らし、銀時は教科書を取り出した。
振り上げてブン投げる。
バコッと堅い音がして、長谷川先生の頭にヒットした。
「―――ッ!!」
声も出さず、顔面を黒板にのめり込ませる。
投げつけた銀時は、ケラケラと笑っていた。
銀時の後ろに座っていた高杉も吹き出す。
「銀さん…」
長谷川先生が鬼の形相で振り返った。
「アハハハッ…」
銀時の笑いが瞬時に止まる。
その後の教室からは、悲鳴が聞こえてきた。






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