教えてあげる。
「ふざけんな!!!嫌だ!!小学生じゃねぇんだよ!!!」
「だから言っただろーが!『銀時、今日は1日中勉強だ』って。風呂の時間も勉強するんだよ」
今回のテストがオール30だったことを笑い話で言ったのが間違いだった。
兄貴の表情が変わって、一緒に勉強することになった。
でも風呂が一緒なんて絶対変なことするに決まってる。
別に構わないよ? 兄貴のこと好きだし。でも 兄貴としたら毎回次の日確実に立てなくなる。
問題集を袋に入れて濡れないようにしながら風呂に入ろうとする兄貴。
「じゃ、じゃぁ…俺、兄ちゃんの後で1人で入るから」
「ふざけんなよ、せっかく問題集袋に入れてやったんだぜ?」
風呂場から出て行こうとする俺の腕をつかみながら 突然ニヤリと笑って耳元に来る。
「銀、なにがそんなに気になるんだ?答えろ」
「ッ…///////////」
耳元で名前とか呼ぶなんてずるい。しかも 絶対確信犯だ…
「なぁ?どうなんだ?」
「〜〜〜〜〜〜、……へん、なことするだろ?」
「変なこと? あぁ、あれか?今日はやらねぇよ」
「………………」
あぁ、そうなんだ。なんか…そんなはっきり言われたら 俺の方が期待してたみたいじゃん…
「まぁ、んな期待すんなって」
「してねぇよ!!! 上等だよ、勉強でもなんでもしてやらぁ!!」
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