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ーーーーーーーーーー


「とう、しろう…」


いきなり押し倒され、包帯で目を見えなくされて、行き場のない両手も頭上で束ねられた。


「とうしろう、これ…怖いよ…」

「怖いことなんてねーよ。体洗うだけなんだから」


それが怖いんだよ!
そうツッコム前に、俺の体を十四郎の手が這う。


「んっ…」


「…感度いいな」


「ふ、っ…… うるせー」


ぬちゅっぬちゅっ と音を立てながら体をスルスルと移動する手。だんだん下に降りていく


「ここ、濡れてるな。すげー反ってる」


多分、十四郎の手は またペニスに触れるか触れないかの位置にあると思う。

少しだけ体温を感じる。


「とうし、ろう…」


「ん?」


もうダメ。我慢できない。


「触って、?…」


「………………」


なんで何も言ってくれないんだ?

「おねがい、ここ…洗って…」


我慢できなくて無意識に腰を浮かせ、十四郎の手に自身を擦り付ける。


「ん、んっ…ぁ……」


「ククっ、エロっ。わかったよ…洗ってやる」


自身が包まれる。


でも 包んだのは、十四郎の手じゃない。


「?!、やっ!!」


俺の自身は、十四郎の手に包まれたんじゃなくて、


包帯をぐるぐるに巻かれた。


「このまま、洗ってやるよ」


「とうしろう!!」


カチカチと ボディソープを手に取る音が聞こえる。


十四郎はその手で、俺の睾丸で遊びはじめた。


ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ


「ぁ、あッ!!…やっ、やっ、」

「すげー… 袋柔らけぇな… 中コリコリしてる。」


揉んだりコネたりされて、何も考えられない。


イケない苦しみと快楽がぐるぐる。


「ふぁあッ!、も、やめッ!いたっ」


ぬちゅっ、ぬちゅっ


体が反り返る。苦しみ。
なのに 手を休めてくれない。それどころか、睾丸を片手で揉みながら、肉棒にまで手を伸ばす。


「と、しッ、ぁあッ!…なんかっクルッ!はッ、んっ」


ぬちゅっ、ぬちゅっ


「はぁっ!……ッーーーーーーーーーーー」


多分、空イきってやつか?


死ぬほどの快楽に、体がついていかなくて…


意識が保てなかった。




ーーーーーーーーー
ーーーーーー


気がつけば 十四郎に抱えられていた。俺を背負いながら2段ベッド梯子を登っていく。


これじゃぁ…まるで俺が弟じゃんかよ…


登りにくそうに登る十四郎。手首にはっきり包帯の痕がついてる。

「/////////」


頭の中がごちゃごちゃだ。


ごちゃごちゃする。


考えようとしたら 体が熱くなりそうだ。


「くそっ、ばーか!!」


耳元で言うと 驚いた十四郎が、バランスを崩して 背中から落ちた。


イコール、俺が下敷きになった。

「痛っ!!! なにしやがる!!」


「お前がいきなりしゃべるからだろ!!!」


普段の十四郎で、安心しながら 「どけ」と言ってやる。


十四郎がどいて 立ち上がろとすると、


「〜〜〜〜〜」


右足に痛みが走った。


「どうした?」


「いや… 足が………」


「足?」


あぁー…… 、とニヤリと笑う十四郎。痛いって言ってるのに 右足を触ってくる


「ッーーー、痛いっ、ての!!」


「あぁ、悪かったな。」


そして、俺に肩を貸しながら呟いた。



「また、面倒みてやるから」


「くそっ、………ばーか!!」



すごく嬉しそう。


複雑だけど


悪くないなんて思っちまうじゃねーか…。






end



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