嘘からわかる気持ち。
物心ついた時から、1つ上の歳の兄貴である銀時に惚れていた。
だんだん、欲しくなって……
汚したくなって……。
はじめは 一緒にいるだけ幸せだったのに。
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学校から帰ると、いつもは俺より遅く帰る筈の兄貴の靴が。
「おかえりー♪」
俺が帰ってくるなり、兄貴走り寄ってきた。
「……………/」
両手を後ろに隠して嬉しそうにニコニコして……コイツ誘ってんじゃねーのか?
「とうしろー! 見ろよ… 兄ちゃんの手なぁ………、こんなんなっちゃったぁ〜 だから、家事よろしくぅー」
兄貴が出した両手は 見事に包帯がグルグルと巻かれていた。
あぁ………
理性よ………………、
どうか 保ってください。
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