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そのまま土方に手をひかれて、いやらしい雰囲気の店に入った。


部屋へ通されて二人きりになった瞬間 何もかも急に恥ずかしくなる。


なんとなくベッドに並んで座ったけど普通に…やっぱり…。



「いや、か?」


「あっ、いや…」


「嫌なら無理すんなよ。まだ曖昧なんだし。あぁ言ってくれただけで嬉しかったしな…」


「嫌じゃないって…。確かに曖昧だけど…あれ、あのー…また…思い出すかもしれねぇし…」



あ、なんか…ヤって思い出すとか…なんか……。


土方も同じことを思ったのか、笑いはじめた。



「嫌だったり、無理だったら言えよ?」


「あぁ…。んじゃぁ…シャワー行って来る」


「んなもん必要ねぇよ」



は?っとツッコミを入れようとしたら、土方の手が肩に添えられてて、ゆっくりとベッドに押し倒され 軽くキスをされた。



「本当に、大丈夫だよな?」


「しつけーよ…。ってか、シャワー…」



またシャワーについては無視で、確かめるように唇を舐められて 口を小さく開けてみると、今度は躊躇いなくぬるりと舌を入れられて 思わず身体が跳ねた。


ちゅぷッ、くちゅっ、と音だけでクるのに、歯列をなぞられたり 舌を吸われたり、舌下をなぞられたりするともう既にヤバい。


上手く合間に呼吸ができなくて苦しいのに 力が入らない。


「ん、ん、ぁ…ふっ……ん、」


ヤバい。


すっごい気持ちい。


口がはなされると やらしく糸を引いた。


なんか言いたいけど舌が痺れて無理。



「勃ってる…」


一々言うなよ。当たり前だよバカ。


「ひじ…か…た…のも…」


「あぁ…」



行為の一つ一つをゆっくりとするのは、俺の気持ちを確かめてくれてるんだろうか。


土方の手が 着物をはだけさせて、下着をずらして 俺の自身を取り出した。



「キスされただけで反り返ってる…」


「一々言うなって!…あんま…見んなよバカっ…」



死にたいくらい恥ずかしい。

土方はベッドから降りてベッドの端にぶら下がった俺の脚の間に座ろうとしてる。

急いで、はだけさせられた着物を被せて自身を隠すと、土方は着物の上からそれを下から上にペロリと舐めてて、パクリと加えた。



「あぁっ!はっ…んぁっ…ぁ、あ!」


じゅるじゅるッと音をたてて吸われて勝手に腰が浮いて…。やっといやと言ったら、口をはなしてくれた。


「はー…、はっ…、ひじかた…」

「銀時、身体起こして…」



?、よくわからないが、言われた通りにすると、脚の間に居る土方と、漏らしたみたいに濡れたそこが目に入って、思わず目をそらす。


「土方…もう、いい?」


「なにが?」


「なにがって…、察しろよ…」


「まだ…」



突然、濡れたそこが外気に触れた感覚がしたと思ったら 熱い膜に覆われていき、全身を快楽が襲う。


「はっ…やぁ、ひ、…ぁあ!…ッだめっ…」



さっきのキスみたいに 強く吸われて、形をなぞられて、裏筋を舐められて…。


呼吸をするのと、おかしくならないようにするので精一杯だ。



「ひ、かたっ…ッあぁ…、だ、めっ…」



無理。おかしくなる。


でも、止めようにも止められない。だって、見せつけるように 舌先を使って裏筋を舐めたり、口にそれを含んで上下を動く土方が…土方の口が、すっごくエロくて、目が離せなかったから。


さっきまで話して、キスしてた口。それが、俺のをくわえて……。


「ん、ぁ、ひじ…、っ…ぁあっ」


もう限界が近い。

ぷはっ、と口をはなし、今度は目を合わせたまま裏筋を つー…となぞられると、言う間もなく出してしまった。


ぐったりとベッドと身体を倒して呼吸を整え、だらしなく寝転んだまま足を使って身体を回し、目の前に来た土方の顔を着物で拭う。
回転させる時、ちょっと土方を蹴った気がするけど、やだって言っても止めなかった土方も悪いんだから、蹴りの一つくらいいいだろ。


でも、少し不機嫌そう。



「あ、顔…、ごめ、ん…」



謝っても無視。どうしようか…。


「あっ、ひじかた…も、出して…いいから……許して…?」



その瞬間、馬鹿みたいに驚きと嬉しさの表情を見せた土方を、殴ってやりたいと思った。








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