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ズビッ
『寒いな…』
【ドンドンッ
朝、玄関の戸を誰かが叩いていた。
先生かと思って開けたら、
「吉田松陽!!!!」
「何だぁこの餓鬼?塾の奴か!?」
「そいつぁ丁度イイ、連れてけ!!」】
と、意味が分からないまま、古い倉庫に連れてこられてしまった。
幕府の服らしい物を着ていたが、どう見ても天人。
『松陽先生を狙っているのか?』
色々疑問はありが、今はしょうがない。
刀無しでは勝ち目はない。
いや、あっても勝てるかどうか…
それに、先生と約束したのだ。
"もう、自分の為だけで刀を振らない"
と。
ズビッ…。
本格的に寒いな…
そういえばここ知ってる。
昔、村の人に追われた時に隠れてた場所だ。
"鬼だ!!"
"殺せ!!"
折角拾ってもらったのにな。
今日、鬼[オレ]は死ぬ。
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