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目が覚めたら まだ生徒指導室にいた。隣で先生が寝てる。


「ん……」


ダメだ…立てない。


時計を見ると 1時を指している。外が暗い所を見ると 夜中なのか?


「目、覚めたか?」


あれ?起こしちゃった?


「まだ、……居たんだ……」

「悪かったな」

「別に。」


嫌な空気



「…………… 誰にやられた?」

「……まだ聞くの?」

「当たり前だ」

「聞いてどうすんの?」

「決まってんだろ? 殺しに行く」



なんで そんな期待させるようなこと言うんだよ………



「俺が…………… 先生意外とやるわけないじゃん」

「?………銀、……」

「先生がやったんだよ…… 一昨日………」


全然わからないような顔をする先生。




ヤバい………
涙出てきた。




「先生は……俺のことどう思ってんの?…」

「…………………」

「俺は 先生のこと 好き……………。この気持ち……めい、……わく?」



先生の手が ゆっくりと俺の頭をなでる


「馬鹿だな…… なんで言わなかったんだよ……。ごめん、酷いことしちまったな……」

「せんせ……」

「迷惑なわけないだろ?」

「……………」

「もうとっくに、俺にはお前しか見えねーんだよ」

「ッーーーーーー…せん、せ」

「ごめんな… お前を 傷つけちまった……」

「いや、大丈夫。俺こそ ごめん。」



俺が手を伸ばすと 優しく抱きしめてくれた。




これは 嘘じゃないんだよね?





人生、これ以上の幸せは 無い気がする。









「先生……… 好き……」







end




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