案ずるよりヤるがよし。





土方と付き合って半年が過ぎた。そんな昨日、土方から「そろそろ…ヤらねーか?」と言われ、ラブホに来てる。

土方はこういうことに興味ないやつだと思ってたから驚いたけど、特に反感はない。俺も土方とならいい。好きなら当たり前の感情だ。




ただ、1つ不安がある。


それは、当たり前だけど


怖いってこと。ヤることが。



昔 1回ヤられたことがあって 無理やりだったからか、痛みしか感じなかった。


まぁ、ベッドでゴロゴロしてる俺の隣で 制服の上着をハンガーにかけながら気合い入ってそうなこいつにそんなこと言えないけど。土方が感じてくれればそれでいい。



ラブホなんかはじめて来た。
部屋の明暗とか香りとか全体的にやらしい。


でも こっからどうすればいいんだろうか。

いざ時がくるとさっきまで平気で見てた土方の顔が見れなくなる。


「あー… 俺シャワー浴びてくるわ」


とりあえずベッドから立ち上がると 腕を引っ張られた。

すぼっと柔らかいベッドの上に背中から倒れ、その上に土方が覆い被さってきた。耳元にかかる息が熱い。


「シャワーなら浴びて来たって言ってただろーが…」


「そ、だけど……。ってか 土方さ…余裕ない?」

「お前相手にある方がおかしい」

「えっ、服着たままなんですけど…」

「俺が脱がす」


きっぱりと言う土方に何か言ってやりたかったが、ガバッと上がった土方の顔があまりにも余裕なさそうで、あまりにもかっこよかったから何も言えなくなった。

だんだんとその顔が近づいてきて、頬とか目元とか唇に ちゅッと音をたてながらキスをしてくる。

「ん、くすぐってぇよ…」

「なぁ、キス…していいか?」


さっきしてただろ?とか いいとか言う間もなく、土方が行動した。
今度は さっきみたいに軽く触れるのじゃないのがしたいみたいに、濡れた舌が俺の閉じた唇をなぞった。


「口開けて 舌だせよ…」


小さく囁くような土方の言葉に 体中が一気に熱くなった。

心臓がバクバクする。こんな感覚知らない。


目をギュッと閉じて 言われた通りに口を開けるが、怖くて舌が逃げる。

それでも追いかけるように土方が舌を絡めてきて、吸われて、軽く噛まれて、舌先で突かれてを好き勝手されて 頭がクラクラする。身体が余計熱くなって唾液が頬を伝う。


こいつ 巧すぎだし…
完璧人間みたいだ。


キスされてるだけなのに すごく、いい。


このままじゃぁ もたない。


背中をバンバン叩くと 察してくれたのか 離してくれた。


「どーした?」

「や…ばい……から…」

「あぁ?」


なんで1回言ってわかってくれないのか。

見ると土方がにやにやしてた。
それさえも嬉しく感じる。


言葉を話す前に 土方は俺のズボンに手をかけ、下着ごと一気に下ろした。

勃起した自身を隠すのは いつもの一張羅だけだ。


「ひじかたっ」

「今更恥ずかしがんな」


土方は安心させるみたいに また深くキスをしながら 俺のペニスを抜いて あいた手の指を秘部に突き入れてきた。

中に指が入って 気持ち悪かったのは1瞬で、すぐにおかしくなるくらいの快楽がはしる。もう片方の手の動きも早くなってヤバい。

「あっ、ん、ぁああっ!…い、く…あぁっ」

「あぁ、イけ…」

「ん、ん、あぁぁーーーー」


身体をビクビクと痙攣させながら簡単にイってしまった。


「ご、めん…」

「何が?」

「いや… 先、イっちゃっ…たから…」

「ばーか。俺はお前が感じるのが一番なんだよ」


そう言って俺の髪を撫でた。
なんかすげー土方…かっこいい。
でも、


「そんなの…俺もだし…」

「銀時?」

「俺ばっかいいの…やだ。土方、のいて…俺、自分で入れる」


俺だって男だ。

土方はちょっと悩んだような表情をして またすぐ笑って俺の上から離れて座り、「来いよ」と言った。

俺も起き上がって 気がついた。

土方は服を着たままだった。だから、ズボンも下着も脱いでない。
だから、

苦しそうに、土方のがズボンを押し上げてる。

なんか、エロい…


「おぃ、欲しそうな面してねーではやく来いよ」

「わ、かってるよ!」


ベルトを外して下着をずらすと ぶるんっと土方のぺニスが出てきた。自分の倍はあるんじゃないかってくらいデカい。

座る土方の首に腕をまわしてソレに跨り、腰をおろす。


「んっ…ぁ、っ」


まだ先端も入ってないのに 我慢できないみたいに土方のはドクドクしてる。

身体がまた痙攣しはじめると 土方も余裕が無いように息を詰めた。

嬉しい。でも、これ以上は怖い。まだ半分の半分くらいしか入ってない所で必死に足に力を込めて止まる。

怖いっていうのは 痛いからとかじゃない。
逆だ。気持ちよすぎて これ以上はヤバい。


「ひじ、」

「ぎ、我慢きかねっ…」

「?!、っひぁぁああっ!!!」

いきなり土方の腰が少し浮いて、ベッドに押し倒され、奥へ奥へ入れられて 頭の中がグチャグチャになりそう。

色々考えてる間にゆっくり入れられていく。


「ぁ、ぁあっ!ひ、…まって!」

「ばかっ…でき、るかよ…」

「ゃっ!ぁああ!」


本当に ここまで余裕がなくなるなんて思ってなかった。

全部入った時には 最奥を突かれたかと思えば抜けていく。
そしてまた深いキスをされて、また今度は一気に突かれて声にならない声が出る。


「はっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、あああ、またっ、…イく!! ひじっ…」

「あぁ、こん、どはっ一緒…にな…」


そんなこと言われても 俺も我慢できそうにない。はやくなっていく動き。


「も、むりっ…やぁああっーーーーーーー」


結局俺が先にイって、すぐ中に土方のが溢れた。

ぎゅーっと土方が抱きしめてくれる。


そういえば、土方に一回も言ってなかったことがあった。


恥ずかしいけど 今なら…


「ひじかた… 好き…」

「っ/」

「好き」


やっぱり恥ずかしい。

抱きしめる力を緩めていく土方に、さっきと負けないくらいの力で抱きつく。


「なぁ、銀時…」

「ん?」

「もう1発していいか?」


なんか空気よんでるのかよんでないかわからない言葉はこいつらしい。


まぁ、その答えは決まってる。


「好きにしろ」


何かするたび、お前を好きになっていくのが、怖いけど




嬉しいから。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

激にするつもりが…甘に…

次からまた激を中心に頑張ります!!!







【次#】

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