プロローグ
そいつとの関係なんて、口には出せないが簡単なものだったーーー。
身体の関係。
身体の相性がいいから。
女みたいに妊娠することもなくて、スッパリしてるから。
相手も同じだと思っていた。
でも、そいつは毎日毎日、同じ質問をする。
「土方…俺たちってさ…せふれ?」
「だーかーら、毎日そう言ってんだろ?」
「ふーん…。宿代よろしく」
「わかってるっつの!!」
はぁー…と溜息をだして 仕事の時間だからさっさと着替える。
ふと、裸のまま布団に潜るそいつ…、銀時に問いかけた。
「それ以上に…なりたいのか?」
それ以上ーー、セフレ以上とはなんなのかとなるが、銀時と俺にとってはそれは恋人同士ではないかと思う。
でも銀時は、「それはない」と布団に深く潜った。
ーーーーー死にゆくさだめ。
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