嘲笑う。
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松陽先生が大好きだった。
村塾のみんなにも、負けないくらいに大好きだった。
大好きで、大好きで……
何年過ぎても一緒にいられたらと思った。
でも先生は、いつも 自分がいなくなったら…と話をした。
一度、先生に泣きながらわがままを言ったことがあったんだーーーーーー。
先生の誕生日を、独り占めして…、
俺が一番好きな景色が見える山へ登って。
泣きついた。
「今は…これしか先生の誕生日にできることが考えられなかったけど、絶対いつか先生に恩を返すよ……!だから……」
だから、
「もう、いつかいなくなるなんて言わないで……っ!」
ずっと。
でも、先生は首を縦に振らずに 「私も、できればそうしたい」と答えた。
その後は、無茶苦茶に叫んだ気がする。
何がいけないの?
何でそんなこと言うの?
先生は強いし病気じゃない。
何が嫌?
喧嘩するから?
授業中寝るから?
先生の考えがわからなかった。
こうも言った。
「俺っ…先生死んだら…先生のこと恨むよ……」
「それは怖いですね」
「怖いよ!死んだら嫌いになる!ヅラも高杉も同じこと言うよ」
それから、先生が死んだら俺も死ぬ。この言葉は、怒られそうだったから言わなかった。
その後先生は幕府の人間に連れて行かれた。
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