紅茶の赤は君の色 | ナノ






・ギャグ
・帝人くんツンデレ


紅茶の赤は君の色




紅茶を一口含みゆっくりした動きで言葉を吐いた
「帝人くんは可愛いなぁ」
「黙ってください」

目の前にいるのは現役高校生の竜ヶ峰帝人とゆう少年
彼に一目惚れしてからとゆうもの毎日愛を伝えている

「はは、どうしてそんな事言うんだい?本当は俺の事好きなんでしょ?」
「死んでください」

そう冷たく言い放つ帝人くん
しかし俺は見逃しはしなかった
「死んでください」
と言う前に少し目線を落とし恥じらった事を

非常に飴と鞭の使い分けが上手な高校生である
今、そのギャップに俺は悶えている


「何震えているんですか?気持ち悪い」


(帝人くんはツンデレ属性だとは思っていたが此処までとは…)

「帝人くん、今すぐ俺の家に来ないか?勿論、嫁として」
至極真面目に言った



「この紅茶美味しいですね、何処産ですかね?」


スルーされた


「あぁ、その紅茶は特別に取り寄せたものさ」

これ以上の会話を諦め、帝人くんの疑問に答える

「へぇ…」

興味深そうに紅茶の入ったカップを見詰める帝人くん

「そんなに気に入ったのかい?それじゃあ、缶を1つあげようか?」

帝人くんに訊ねた

「いえ、いいです」
「遠慮しなくてもいいんだからね?」

「要りません」
きっぱり断られる
大体結果は読めていた
けれども流石に寂しくなってきた
沈黙が流れる
何か話題を振ろうとした時に帝人くんが口を開いた


「…でも、臨也さんが紅茶を淹れてくれるなら毎日でも来ますよ」



「…………え?帝人くん今なんて…?」

思わずカップを落としかけた

「聞こえてますよね?もう言いません」

そう言ってそっぽを向く
帝人くんは耳まで真っ赤に染まっていた



END


ギャグです
この後帝人くんに抱き付いた臨也は頭を叩かれます
無性にギャグが書きたくなってつい書いてしまいました


加筆:20110904.