監獄の檻 | ナノ






囚人:静雄×監守長:臨也


快楽の檻




入ったら死ぬまで外に出れない所




そんな所に俺は居た




俺は、平和が一番好き。という性格だ
そんな俺は、殺人で捕まった
勿論、冤罪だ
しかし誰も俺の味方などおらず、俺は終身刑になった


「…はぁはぁ。ここまでくれば…」

ずっと走っていたので足が悲鳴をあげている
ぱっ、と目の前が明るくなる
「どんなに逃げても無駄だよ。此処は
罪人の死に場なんだからねぇ」

目が眩んで姿は分からないが気味の悪い笑い声が俺の前から聞こえる
(見つかった…)

ここの監獄長の折原臨也に

「さぁて、どうしてくれようか…」


***


俺はあっさり捕まった
長期に及ぶ牢獄生活はあれほど憎かった力を俺から無くす事は容易かった
俺は後ろ手に手錠をつけられ、お仕置き部屋とやらに連れていかれた

「殺人を犯した上に逃走を図るとはね。
君さぁ、罪を償うとかしないわけ?」
「俺はやってねぇ!!俺は無罪だ!」

必死に無罪を謳う俺を折原は嘲笑った
「皆、最初はそう言うもんなんだよ。
まぁ、じっくりと自供したら良いさ。
じっくりと、ね」

背筋がゾクッと来るようなねっとりとした笑顔だった

「まずは、脱走しようとしたお仕置きをしなきゃね?」

そう言うと折原は俺のズボンに手をかけた「っ!?、手前ぇ何して!?」
奴は至極不思議そうな顔でこっちを向き
言った

「ん?お仕置き」


***

「…っ、も…、やめ…ろ」
「くちゅ、だーめ。ん、お仕置きだから」

折原は俺のモノをくわえつつ自分の後ろを自分で弄っていた

「そろそろ、っ。いいかな?」
口から俺のを取り出し、今まで弄っていた所に俺のを宛がう

「ふふっ。楽しみだ…」

折原は一息に腰を降ろす
「!!、…っ」「はっ、ぁあんっ!!…っ、凄い…質量…」

そう言いつつ折原は俺の手錠の鍵を解いた
「これでっ、お仕置きは終了…。さあ、逃げたかったら逃げな。黙秘してやる…、!!」
気づけば、俺は折原の腰を持って身体を揺すっていた

「へぇ…。手前ぇ、突っ込んだらそれでおしまいかよ。俺だって楽しんでもいんじゃねぇのか?」

「あ…ちょ、まっ…ん…激し…あっ!」

「ここがいいのか?」
「あっ…だめっ…あん!…ん」

折原は気持ちいいのか凄く締め付けてくる
「ほら、気持ち良いんだろ?」
俺は、折原が反応した所ばかり攻め立てる
「っ…あ、も…だめっ…。っあぁあ!!」
「手前っ、きつ…っ」

折原がイった後、俺も後をおい折原の中で爆ぜた


***


「あーあ、今日も暇だなぁ」

普段、俺は監獄長だが今日は普通の警察官としてパトロールしていた

「そんな事言うのなら、監獄に戻ってください。ハッキリ言って仕事の邪魔です」
「…。君さぁ、俺は上司だよ?相手を敬う気持ちとかないのかなぁ?」

何故か部下に悪態をつかれながらパトロールをする

俺が何故この仕事をしているか

それは親父がこの街の市長様だからだ
その為生まれてこのかた苦労をしたことがない
眉目秀麗な俺は女に不自由をしたことがない
家柄から金でも不自由したことがない

そんな俺に1つだけないものがあった


それは、愛だ
他人を心から好きになることはなかった
愛を知りたかった、愛に枯渇していた

(あぁ。愛が、愛が欲しい…)

そんな事を考えてながら歩いていると目の前を金髪の青年が横切った

「あ、あれ…」
「へ?あぁ、あの人は平和島静雄ですよ。凄い力はあるらしいですけど、暴力は振るわない主義らしいですよ?」
「ふぅん。平和島静雄、ね…」

一目惚れだった
男に対してだが紛れもなく恋だ

俺は、欲しくなった

彼の髪が、彼の声が、彼の顔が、彼が、
彼の全てが…

俺は初めて犯罪に手を染めた
職権を乱用し彼に冤罪をかけた
そして俺がした事は父が全て揉み消した
俺は醜く汚れきってしまった

そんな俺を愛してくれたら…


***

「俺の話聞いても驚かないんだね」
「…、ああ」

正直吃驚だ、いや、怒りもある
俺をここにぶちこんだ奴が俺の目の前にいる、そう思うだけで狂いそうだ

「さあ、俺を告訴するなりなんなりしなよ。そしたら君を陥れた俺の人生を終わらせれるし君に金はたんまりいくだろう」

折原は目を瞑った

「いや、俺はここにいる」
「何を言っているんだい?ここから出たくないのかい?」

折原は驚いた顔をしながらこちらをみる
「俺がここから出るって事は手前が捕まるって事だろ?」
「…、同情って事か?同情なら要らないね」
「あぁ、同情だ。同情だっていいだろ。俺で良かったら何時までも一緒にいる」

「っ…、ほんと馬鹿だね…。」



END


加筆:20110904.