「探し物は何ですか、見つけにくいものですか♪」 「…………」 「ちょ、ちょっと待ってよ帝人くん!なんでスルーするんだい!今、目があったよねぇ?」 「あぁ、臨也さんですか。凄く痛々しい人がいるなと思ってたら臨也さんですか」 「何で2回言ったの」 「大切な事なので2回言いました」 「帝人くん、冷たい…」 「…。で、臨也さんは何をしてらっしゃるのですか?」 「ん?あぁ、仕事だよ。なんでも物を捜しあてる仕事だよ。俺の情報を使えばいくらでも探せるからね」 「へぇ、つまり探偵ってことですか?」 「そうだよ、帝人くん。俺は名探偵コ●ンになるんだよ」 「体は大人、頭脳は子供。その名は」 「名探偵イザヤ!」 「…ぷっ」 「ちょ、帝人くんなんで笑った!?」 「だって、僕は『体は大人、頭脳は子供』って言ったのに反応したからですよ」 「な…。帝人くんがいじわるだよ…」 「…。探してもらいたい人がいるんですけど探してもらえますか?」 「勿論だよ、どんな人だい?」 「その人は池袋によく来て、旧友の方と喧嘩をしていて、とても不思議な方で、黒いファーコートを着ている僕の、恋人さんです」 ぎゅう 「…、帝人くん、君の探している人は見つかったかい?」 「はい、ここにいますよ。臨也さん」