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BLINDFOLDの優斗×捺で
「もしもドエスになっちゃう薬を飲んじゃったら」優斗ver.です(^з^)-☆

不定期更新ですが、それでもよろしければ第一話どうぞ☆
(2015/3/22開始。7/13更新。現在4話まで)


***


「ドSになる薬ってマジで効くのかなぁ。んなわけねぇよなぁ」
小瓶に入った液体。その小瓶には『ドSになっちゃえ!』なんていうふざけたラベルが貼られてる。
伊藤がネット通販で見つけて何故か自分の分と、そして俺とクロにまで購入して渡してきた。
在庫処分とかで4011円だったらしい。安いのか高いのかわかんねぇ。
もちろん伊藤が勝手に購入したくせに金は徴収された。
「んー……」
クロは『これで俺がドSになって朱理を……』なんてブツブツ言ってた。
アイツ自ら死亡フラグ立てるとかやっぱドMだな。
伊藤は彼氏に使うのか? まぁあいつらのことはどうでもいい。
俺はもちろん使う―――なら、優斗さんにだなー。
俺が使って優斗さんをドSに攻めちゃうなんて……なんて!!!
怖いものみたさで使ってみたい気もするけど、優斗さんがドSに……なったらどんな感じなんだろうって興味が勝つ。
いやエッチのときはちょっとSっ気入ってるなーって思うけど、ドSってほどじゃねぇし。
うーんだがしかし、怪しいもの飲ませて身体に悪かったらなぁ。
うーん。
いま優斗さんは風呂に入ってる。俺はもう先に入ってて、小瓶片手にずっと悩んでる。
と、スマホが着信音を鳴らした。
LINEの通知で、見てみれば伊藤からで。
一言『効いた』の文字。
「早っ! もう使ったのかよ!!!」
すげぇな、伊藤!
『どんな感じだった? 身体悪くなさそう?』
って返信する。
すぐに既読になって。
「……」
でも何分待っても返事はない。
「……あのヤロー……どういう風に効いたのかとかさー! 具体的に報告してこいよー!!」
軽くイライラするけど多分伊藤からの返信はもうないだろーな。
くそう、どうしよ。
ドS優斗さん……とか! くそー……最近姉貴にドSもののBL漫画借りて読んだばっかなんだよなー……。
ドS攻めにぐちゃぐちゃのドロドロにされてた受けの生々しい描写が脳内に思い浮かぶ。
「……どえす」
効くのか、効いたのか……。
ちょっとだけ……使ってみようかな?
揺れ動いてた気持ちが大幅に使用する!に傾いた。
同時にタイミングいいのかなんなのかリビングのドアが開いて優斗さんが戻ってきた。
風呂上がりの優斗さん。濡れた髪とか火照った首筋とか、俺がこのまえ見立てたちょっと襟ぐりが広めのVネックのシャツが鎖骨見えててエロく……。
「優斗さん!!」
首にかけてたタオルで髪を拭いていた優斗さんは「なに?」と首を傾げながらソファにやってきて俺の隣に腰掛ける。
『ドSになってみない!?』
なんて言えるわけねぇ!
だから、
「ビール飲む?」
って腰を上げながらにっこり笑いかけた。
俺のめっちゃいい笑顔で。
「うん。ありがとう」
嬉しそうに微笑む優斗さんにほんの少し胸が痛む。
ごめんね、優斗さん。俺はいまから変なものを飲ませちゃいます!
でも、大丈夫! 優斗さんがドSになるってことは甚振られるのは俺で……。
「俺は変態じゃねぇ!!」
「捺くん?」
一瞬いろんな妄想が頭の中を高速で駆け巡って、つい叫んでた。
驚いた様子の優斗さんに「なんでもない!」って誤魔化して冷蔵庫からビールを取りだす。
そしてプルタブ引いて―――こっそり用法の3滴をビールに投入した。
いいのか?
いいのか?
すっげぇドキドキしながらビールを優斗さんへと持っていく。
「ありがとう」
優しい笑顔で受け取った優斗さんはビールを一気にごくごくと飲んでいく。
じーっと喉仏が動くのを見つめる俺に優斗さんはやっぱり優しく目を細めて、「捺くんも飲む?」って缶を差し出してくるから目いっぱい首振った。
ドS×ドSってこえぇし!!
優斗さんはあっという間に飲み終えて、満足したって感じに一息ついて。
相変わらずじーーーーっと見てた俺に微笑んでちゅっとキスしてくれた。

あああ! マジで効くのかな!?
優斗さんに身体を寄せながら俺の心臓はマックスに高速運転していた。




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