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『に、ににににににににににちようび!?』

「ああ、日曜日だ」

『ひ、暇だと、お、おもっうけれども』


事件発生、事件発生。
柳くんに日曜日暇かと聞かれて思考が一瞬停止しました。

というより、日曜日暇だっけ?いや、暇じゃなくても暇にするわ。
絶対に!!


ああ、お兄ちゃんがうざそうだな。というより、湊の試合あったっけ。

「なら、一緒に遊園地に行かないか?」

『え!?』

色んな考え事をしていると柳くんから日曜日の内容が告げられる。

ゆ う え ん ち !?

遊園地。それはおもに恋人・親子同士が休日に遊びに行くというあの遊園地!?

お化け屋敷で女子は怖さのあまり男子に抱きついたり、観覧車の中で愛を語り合ったりまたは高さにこわーいっていって可愛さを振り撒いたりというあの遊園地!?


『私と…!?』

「ああ、一緒にだ」

『い、行きます!!』

「良かった、待ち合わせ時間などの詳細は後ほどメールで送るようにする」

『は、はい!!』


妄想が止まらない。柳くんは、ではなとそれだけ言うと教室から出ていってしまった。

『ジャッカル…』

「なんだよ」

『私の頬を思いっきり打って!!』

「ほらよ」

ばちんっ

『あうっ!?』

本当に打ちやがったこいつ。でも、頬が痛い。

つまり


『夢じゃない!!』


なんだか最近夢のような日々が続いてます。なんでだろう。

あー、ほっぺた痛い。思いっきり打ってくれやがって。

まあ、いいや幸せだから。

『ジャッカル』

「なんだ?」

『鼻血出そう』

「!?」

それを言ったとき既に遅し。鼻血がたらりと出てきた。

私は構わず袖で鼻を押さえたらジャッカルにこらぁああ!!と怒られたのは言うまでもない。




(なまえ、また血だらけだけど今日はどうしたんだ?)
(え?鼻血!)
(また鼻血か!?お前大丈夫なのか、血液足りてるか?)
(さぁ)
(てか、洗う俺のことを考えてくんない。いつもいつも)

みょうじ家夜の会話。




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bkm
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