マルコ長編 | ナノ


「この間はお酒飲んで潰されちゃったし、その前はひどい拒否されたわ。あなたのところってみんなそうなの?」

町で見つけたいい女は、おれが白ひげのクルーだと分かると不機嫌そうにそう言った。おれが首を傾げると、「イサキって人に、言っておいてちょうだい。あなたもあの人と同じ、つまらない男だわ、って」。名指しの伝言に、おれはついつい笑ってしまった。
そうか、イサキのやつ、結局やってねェのか。あんだけ不能を否定しておいて、不能じゃないとしたなら、どんな理由があるんだか。

「おれは違ェよ?こんないい女、逃がす方が信じられないね」
「…どうかしら」

挑発するように笑う唇の形が好みだ。鬱憤晴らしには上玉すぎる。
マルコにいい土産話も出来たことだし、今日は朝まで楽しむとするかね。


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