マルコ長編 | ナノ


今にも何か破壊しそうなほど機嫌の悪いマルコが、空から帰ってきたかと思えば甲板を横切って船内に入り、またすぐに甲板へ出て船を降りてった。

「エースッ!サッチが帰ってきたら船に引き止めとけよいッ!」
「え、あ、うん」

見張り台の上から眺めていたおれは、八つ当たりみたいなマルコの怒号を受けて頷いた。マルコは言うだけ言って町の方へ向かっていく。サッチが何かしたんだろうか。確かさっきイサキの背中に乗って、海にぷかぷか浮いてたはずだ。
いいなァ、おれも浮輪に乗って、引いてもらいてェな。
悪魔の実を食べたことは後悔してないが、海に嫌われてしまったのはやっぱり痛い。こんな風に暖かい気候なら尚更、一泳ぎしたくなる。見張りの交替が来たらイサキに頼んでみようか。そんでついでに聞いてみよう。マルコとぎくしゃくしてるみたいだけど、いつになったら仲直りするんだって。


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