Ｑ．クロコダイル長編の主人公さんはルッチ長編主のお兄さんとのことですが、どういった風に関わっていたのか気になります。お世話好きなお兄さんが積極的に弟さんに関わっていたのでしょうか？弟さんのお世話で慣れていたからクロコダイルさんのお世話も出来ているのでしょうか？


Ａ．この兄弟は親を幼い頃に水難事故で亡くしているので、それ以来兄が主に弟のお世話をしてきました。
弟は物心ついたころから他人に興味がなく、植物や動物にばかり関心を向けてきたので当然孤立しがちで時には「植物になりたい」と土を食べたり種を体で育てようとしていたので兄はそれを止めるのに目が離せず、そうでなくとも自分自身も幼い身で誰かの面倒を見ながら生きていくのは大変でしたが、それでも弟を見放さなかったのは自分の持つ水難の相のせいで親の水難事故も起きてしまったのではないかという負い目と、ウォーターセブンという土地柄に生まれその水害を自分のせいにしてきた町の人々の中で唯一弟だけが自分の水難の相を気にせず接してくれたからです。親友と呼べる人間はいましたが、いつ手のひらを返して自分に悪意を向けるかはわからなかったので、水難そのものに興味がない弟が誰より安心できました。
人間でしかない自分は弟にとって単なる『世話をしてくれる人間』でしかないだろうけど、だからこそ自分を裏切らない人間は弟だけだと思い、弟が自立して定職に就けるまでずっと食事洗濯掃除その他もろもろ全ての世話を焼いてきました。
兄の方はずっと一緒にいるつもりだったのですが、お互いウォーターセブンという水に囲まれ地面もない土地では好きなように生きづらく、弟がエニエス・ロビーの庭師へと仕事を決めたと同時に別離を決意しました。

という半生を送ってきていたので、あまり他人と関わりたがらない人間お世話を焼くのは得意ですし、自分が必要とされるのが単純に嬉しいので頼まれたものは出来る限り丁寧に頑張ります。