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おれのことを腰巾着みたいにくっつけて、あちこち連れ回したがるのは昔っから変わってない。レイリーはおれのことを自分の物だと考えているらしく、自分の気分が乗らない時には近付いてきやしないのに、おれが一人でいたい気分の時には避けようとするとひどく苛立っていた。自分勝手で我が儘で強引。歳を取っていくにつれて周りからは冷静で落ち着いた男だと評価されていたけれど、おれの前ではいつだって居丈高で、まるで所有物を引き寄せるみたいにおれの名前を呼ぶ。

「ナマエ、ナマエ。おい、聞いているのか」
「…聞いてるよ」
「返事をしないか」
「お前は、おれの名前呼びたいだけだろ」

どうせ用もないくせに、と溜息混じりで非難しながらわがままばかりの口を指先でなぞるように塞ぐと、レイリーはようやくその煩い口を閉じて柔らかく微笑んだ。ずっとそうしていれば、少しはかわいいと思えるのに。



<レイリーの甘え方>
一緒にいたがることが半分くらいで、構ってあげると柔らかく微笑みます。
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