200000 | ナノ


Q.連載主人公たちで恋人についての愚痴を語り合っていただくというのは可能でしょうか?
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A.『ミケと呼ばれる豹がいる』主人公の場合

「愚痴と言えば愚痴らしい愚痴なんてないけど、血が出るまで噛まれるのは困るかなァ。シャワー浴びる時染みるし酷いときは貧血で脚立から落ちる」
「…拒みもしないくせに今更文句を言うのか」
「言うとミケがそんな顔をするからなァ、言えるほどおれは酷い男じゃないよ」
「じゃあ今言ったのは何だ」
「それはまァ、今は君がミケじゃないから」
「…………」
「いたいいたいいたい君いつになく本気で噛んでるでしょう」



A.『よいよい』主人公の場合

「愚痴なんて………………………………ない」
「おい今の間はなんだよい」
「いや、別に、考えてだけで…ちょっと待て睨むなよそんなに……いや、強いて言うなら、なかなか二人きりになれないなァ、と」
「…そりゃおれのせいじゃねェよい」
「わかってる、だから言うの躊躇ったんだろ」
「…隊長だし、」
「わかってる」
「白ひげを狙ってくる奴らは沢山いる」
「ああ」
「島に着いたって、宿がねェなんざ珍しいことじゃ…」
「うん」
「……………それもこれも、」
「ん?」
「てめェが夜おれの部屋にくりゃ済む話じゃねェかよい!!!」
「うわっ、びっくりした!」
「今夜来い!いいな!?」
「あっ…、はい…いやでも、マルコだって忙しいからおれなりに気を遣ったつもりで…」
「クソみてェな気遣いしてんじゃねェよい!!」
「えええ…す、すいません…行きます、行かせてください、はい…」



A.『あなたの心臓探し』主人公の場合

「寝ないし食べないし人の話は聞かない。無茶ばっかりするくせにこっちが少し無理をすると怒る。なんか口を出せば「おれに命令するな」でバラバラの刑。自分は一人で何でも決めて一人でさっさと先に進もうとするくせに、おれが自由行動しようとするだけですごく怒るんだ。怒るといえば、いきなりベッドに引きずり込んで、…その、上に乗っかってくるのは、まだ、慣れないので、先に一言わかりやすく言ってほしい…。ちゃんと反応しないと怒られるのは理不尽…というか、いつの間にそんな関係になったのか、未だにわからないんだけど…いや、別に、キャプテンがいいのなら構わないんだけど…とにかく、キャプテンは言葉が足りないし、自分勝手で、自分を大切にしなさすぎだ」
「今日は随分とよく喋るな。口を切り取ってほしいならはっきり言えばいいものを」
「…おれより強くて傲慢で我儘で、それでも守りたいと思うのは、惚れた弱味なんだろうなァ」
「……………」
「はっ…キャプテン、顔が赤い…!風邪!?ほら診てあげるから口開けて!」
「…おれはお前のその空気が読めねェところに愚痴のひとつも言いてェよ」



A.『過保護』主人公の場合

「別にねェな」
「あんた言葉で言わずに態度で示すからタチがワリィんだよ…なまえさんにゃおれの方が愚痴言いてェっての」
「ふーん?じゃあ言ってみろよ、ほら」
「って言いながらキスしようとすん、っ…ん…!」



A.『セックスフレンド』主人公の場合

「(海賊であることに色々と言いたいことはあるけど、言ったら言ったでヘソを曲げるだけだからなァ。黙っておこう)」
「…んだよ、なんかあんのか?あァ?」
「ないなァ、別に。今のままの小鳥ちゃんで満足しているよ」
「ハッ、当たり前だ!」
「(袂は最初から分かたれてる。海賊と海軍は決して相容れない。それをどれだけ私が懸念しているかなんて、ドフラミンゴは知らなくていいことだ)」



A.アラバスタ七日間戦争

「喧嘩の種にしかならねェ質問に答えろと…?」
「簡単な話だ。てめェが「何もありません」と答えりゃいい」
「お前にも冗談が言えたんだな」
「あァ?そりゃどういう意味だてめェ」
「おいおい、本気か…?自分の日頃の行いを省みて本気で言ってるのか…?」
「殺すぞ。嫌なら出ていけ。野垂れ死ね」
「死ぬかボケ。お前にもっと生活力があったらさっさと出ていってるっつーんだよクソダイル」
「…恩着せがましいこと抜かしてんじゃねェ水難野郎!」
「って言ってる側からなんでグラスを割るんだよバカダイル!!ああっ新聞濡れた!くそっわざとか!おれにドジッ子アピールしてんのか!!かわいいなお前!!」
「誰がだ!!馬鹿みてェな勘違いしてんじゃねェよオメデテェ頭しやがって!」
「こうでも思わねェとお前の相手なんかしてられっかバーカ!!バカダイル!!!」
「殺す!!」
「やってみろボケェ!!」



A.『静かな猟奇と窓辺の獣』主人公の場合

「言え」
「…ないよ、別に」
「あるだろ、言え」
「…それは普通言われる側が促すものじゃないと思うんだけど…」
「全部言えって、言っただろうが」
「だから、全部言ってるよ。もっと会いたいとか、話をしてほしいとか、怪我しないでとか、浮気をしたらいやだ、とか」
「………浮気、以外は」
「うん、わかってる。確約出来ないことを何度もねだって、スモーカーくんを困らせたくはないから」
「………わりぃな」
「いや、おれはもう…スモーカーくんがそうやって、気遣ってくれるだけで、幸せすぎて、キャパオーバーというか…っ!」
「…何で泣く」
「うん、ごめん、大丈夫、悲しいわけじゃないんだ、幸せなんだ」
「(おれは…こいつに今までどれだけ我慢を強いてたんだ…)」


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