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ろーくんのカレピは誕生日にいつもローズマリーのお茶を淹れてくれる。10月6日の誕生花らしく、女子かよと思うんだけど頭がすっきりするので嫌いではない。ローズマリーはカレピの枕元の鉢植えで通年栽培されているので、たまに誕生日以外の日にも淹れてもらう。
ローズマリーはハーブだし他にも何か使えるかと植物図鑑を開いてみたら、花言葉に【思い出、あなたは私をよみがえらせる、記憶】って書いてあって、なんとなく、本当に何気なくカレピに「おれはお前を思い出にするつもりはねェぞ」って言ったら、 図星! みたいな顔で黙り込んだので
ローズマリーの鉢植えを海にぶん投げたろーくん。
いつかろーくんの美しい思い出のひとつになりたかったカレピと、思い出になんかならないほどずっと側においておくつもりだったろーくん。



ことあるごとにエースに薔薇を捧げて愛を告げる白ひげクルーの男だけど、エースはもらっても花びらをむしゃむしゃ食べて「腹にたまらねェ」とか「もっと味があるもんねェのか」って色気のないことばっかり。それでも男は懲りずに薔薇を捧げてるので、周囲のみんなは食べ物の方が落とせるんじゃねえかってアドバイスをするけど、クルーは懲りずに愛の言葉を持つ花を捧げてる。

枯らしたくも見せびらかしたくもなくて、全部自分の中に収めたいんですってよ。かわいいでしょ。



ロビンちゃんとお話ししたくて、興味はないけど花の話を聞きに行くクルー。お世話の仕方や咲く季節、この種はどんな花が咲くとか、どうでもいいけど好きな人から聞いたら全部覚えちゃう。
でもロビンちゃんから花言葉はあまり聞かなくて、自分で調べてみても複数の意味を持つ花とかがあるから、島に降りると愛の言葉が含まれる花の種や球根を買ってきちゃう。どんなの咲くかな、楽しみだな、って何の種類かも知らないように装って二人で愛の花を育てようとするクルーは、ロビンちゃんが人の機微を伺うことが得意なのも、花言葉くらいいくらでも知ってることも、数年先までずっと教えて貰えない。



胸元に飾るバラを買うために通勤路にある花屋へ毎日寄るサカズキさん。通い慣れたある日店主の男から「男性の方でお花好きな方はあまりいないので嬉しいです」とバラの他に黄色のカーネーションをもらった。いらないと言っても遠慮してると勘違いしたのか「売れ残りで、もうすぐ満開になってしまうものなのでもらってください!」って押し付けられる。
それからもたまに「雨季なので執務室に是非」とアジサイを、「色が鮮やかで綺麗ですよね」とオニユリ、時には「店で売れないか作ってみたんです」とクローバーの花と葉で作ったしおりをもらった。
押し付けられたものだけれど、もらった花は執務室に飾っているし、しおりは机の上にいつも置いてある。花屋は他にもいくつかあるのに、大将赤犬はいつも決まった店で赤い薔薇を買っていく。笑顔が素敵な店主の花屋さんで。

(黄色いカーネーションの花言葉【軽蔑】アジサイ【冷淡な人】オニユリ【嫌悪】クローバー【復讐】)



百夜通いの話をイゾウさんから聞いて、「おれも百夜通ったら付き合ってくれる?」って口説いてみたら「ここにゃあ牛車の榻もねェがどうすんだい」と煽られたので、「じゃあ、毎日手紙を届けるよ」「九十九日で終わるのがオチだな」ってやり取りのあと、本当に毎夜恋文を書いて届けにくる男。
便箋には薔薇の花の絵が書かれていて、「薔薇が100本揃う頃には、おれの気持ちが本気だってわかるだろ」って毎日毎日飽きずに届けに来る。とうとう100日達成して、「約束だからな、仕方ねェ」って付き合い始めるけど、「釣った魚に餌をやらねェのはよくねェな」ってその後も恋文を所望するイゾウさん。
どうやら恋文がとてもお気に召したようなので、「そうだな、来世の恋人の座も予約出来るよう、999本の薔薇をお前に贈るよ」ってそれからも毎夜毎夜飽きずに薔薇の絵の書かれた恋文をイゾウさんに贈る男。
戦争で死ぬまでの998日間、一日足りとも欠かさなかった。

「あと一本足らねェんじゃ、来世もまた始めからだぞ、ばかやろう」

薔薇の花言葉
100本:100%の愛
999本:「何度生まれ変わってもあなたを愛する」



おつるさんと腐れ縁の海兵は、遠征に行く前いつも一輪お花を持って挨拶しにくる。そこらで摘んだような野花から、ちゃんと花屋で買ってきた花まで色々で、センゴクさん達は「口説かれてるんじゃないか」ってほっぺ赤くしてそわそわしながら言ってくるけど、おつるさんはそんなんじゃないって知ってる。
渡された花は、キンセンカ、ミヤコワスレ、スイートピー。その他にもたくさんあるけれど、全てに『別れ』の花言葉が含まれてる。

どんなに綺麗な花より、嘘でもちゃんと帰ってくるという言葉が欲しいおつるさんと、いつだって死ぬ覚悟は決まっているから最期のご挨拶を欠かさない男の話。



海兵時代のベルメールさんと、キンモクセイの香りが好きな同僚。
「花言葉知ってる?謙虚だって」
「うそだろ…こんな匂いの主張激しいのに?」
「むしろ横柄って感じ?」
「お前にぴったりじゃん」
「殴られたいの?💢」
お互い軽口ばっか叩いてて、喧嘩しては先輩に2人で怒られたりしたけれど、キンモクセイがぴったりだと伝えた言葉に嘘はなかった。
「もうひとつの花言葉、知ってたか。『気高い人』ってんだよ」
風車とみかんが添えられた簡素な墓に、小さな花がちらちら落ちる。記憶から離れないほど強い香りを放つくせ、脆いだなんて冗談じゃない。



「お花好き?一緒に選んでくれないかな」ってCP養成所で一緒だったCP2の男に頼まれて、一緒に花屋へ行くカリファちゃん。
「好きな子に告白するんだよね、でもどんなお花が女の子って好きなのかわかんなくて」ってへらへらしながら言われて、せっかくの休日を無駄にされた意趣返しに「告白は薔薇が定番
だけれど、赤じゃ定番すぎるから黄色なんてどうかしら?」
贈られることは少ないからきっと記憶に残るわよってアドバイスを素直に受けて花束を作ってもらう男。
黄色い薔薇の花言葉は「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」。知ってる女なら不愉快に思えばいいし、知らなくったって後で教えてやればいい。
そもそも告白のための花束選びに、他の女の力を借りるなんて無粋な男は振られて然るべきだ。って思いながらそのあとアドバイスのお礼にご飯ご馳走してもらって、買い物にも付き合ってもらって、帰る時に「はい」って渡されたのは男がずっと持ってた黄色の薔薇の花束。
「付き合ってくれるよね?」って
言われて「は?」ってなるカリファちゃん。
「記憶に残るでしょ、黄色の薔薇の花束で告白。…ところで黄色の薔薇の花言葉知ってる?『嫉妬』らしいよ」

ってわざとらしく教えてきた男はCPの諜報員で、人の心につけいるのが仕事なんだから花束くらい選び慣れてるし、なんならターゲットを口説くために
花言葉もカクテル言葉も宝石言葉だって暗記してる。カリファちゃんと同じサイファーポールですよ。侮っちゃあいけません。

「ねえ、受け取ってよ。君のために買ったんだからさ」
「ちょっとまって、つまり…どういうこと?

つまりはめちゃくちゃ性格が悪い男と恋人になりませんかっていうこと。



「平和の象徴として、オリーブの木をマリンフォードに植えるのはいかがでしょうか!オリーブの花言葉は平和!世界の平和を守る海軍本部に、これ以上似合う木がありましょうか!!」
「その心は?」
「自分オリーブの塩漬けめっちゃ好きなんすよォ…!!」
「却下」
「そんな!!?」
っていう食い意地張った秘書官とセンゴク元帥の一日一度はやる茶番コント。仕事は出来るんだけど集中力が切れるとアホなこと言い出してくる。
さらには普段色気もない面してるくせ「あ、オリーブって精力剤にも使われますし、いつも先にギブアップしちゃうセンゴクさんにもぴったりでは!!?」って
爆弾落としてくるからほんとにアホ。「いらんわ!お前もオリーブはもう二度と食うな!!!」「そんな!!?」っていう茶番コント。

2019/05/23

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