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サカズキ怒らせようぜの主人公はサカズキさんの誕生日を全力でお祝いするけど基本的には誕生日にかこつけた嫌がらせしかしてない。

でっかいバースデーケーキ作って「おめでとー!」って言いながらサカズキさんの顔面にぶちこむし、足元に爆竹バラまいてクラッカー代わりに鳴らしまくるし、わざわざ自分で作った海軍コートに『正義』の字じゃなくて『本日の主役』って刺繍してサカズキさんのものとすり替えたりするし、とにかくサカズキさんの誕生日は誕生日っぽい嫌がらせでサカズキさんを怒らせる日。
毎年言う「生まれてきてくれてありがとう」「お前と出会えてよかった」って言葉は本心だけど、サカズキさんからすれば単なる皮肉にしか聞こえないので「はよう死ね」「さっさと存在ごと消え失せろ」ってお返事しかしないよ。当たり前だね。


戦争編後で主人公が落ち着いてしまったあとは勿論そんな嫌がらせはしないけど、毎年きちんとお祝いするのは変わらない。
ちゃんと有給とってお休みしてサカズキさんの好きなご飯作って待ってるし、お誕生日祝いにサカズキさんの着物を手縫いして毎年贈ってる。着物の裏地にはめっっちゃ細かい刺繍してあるので一目で手間暇かけてあるって分かるし素人が作ったとは思えない出来なのでサカズキさんは最初主人公のお手製だって気付かないんだけど主人公の部隊の人に「3ヶ月前くらいから仕事の合間にひたすらちくちくしてるんですよ〜愛ですよね〜」とかって聞かされてすごいもやもやする。主人公が何の思惑もなく恋人のために贈り物を手作りするとかいう普通の人みたいな行動に違和感がすごい。嬉しくないわけじゃないんだけど違和感がすごすぎていっそ不愉快。
この他にもサカズキさんの誕生日の1ヶ月前くらいからはいつもの倍の量の仕事をこなして捕まえた海賊の手配書をプレゼントしてるので、本当にサカズキさんの喜ぶようなことしかしてない。

「誕生日ごときでこがぁなことまでせんでも…」
「お前が喜ぶことをおれがしたいだけだよ」

っていう会話がサカズキさんが主人公に尽くされるのに慣れるまで続く。
毎年言ってた「生まれてきてくれてありがとう」「お前と出会えてよかった」も勿論継続してるけど、受け取る方は意味合いが全然変わってるし何て返事すればいいのかわからないので沈黙してしまう。伝えてる主人公は意味合いは今までと変わってないしずっと本心で言ってるけど、(おれと出会ってしまって可哀想になあ)って思ってることは伝えないし言わない。

ちなみに贈った着物の刺繍がすごくて(生来の凝り性と愛の重さによる技術)それを知った他の人に「金は出すので自分にも繕ってほしい」って言われても主人公は基本的にサカズキ以外の他人に興味がないし労力をかける価値もわからないので「アップリケでも付けとけよ」ってお返事するよ。悪意はないんだよ。むかつく言い方しか出来ないのは染み付いた癖だよ。

2018/08/16

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