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よその船のクルーに運命感じて求愛するホーキンスと、目に見えるものしか信じないけどホーキンスはわりと好みなのでまんざらでもないオンエア海賊団クルーの話。

シャボンディ諸島でエンカウント果たして、初対面で「お前はおれの運命の相手だ」と求愛しでかしたホーキンスに対し、「へー(新手の宗教かな?)」と適当に流す主人公。なお得意な楽器はアコーディオン。アプーとセッションするのが楽しくてオンエア海賊団に入ったので他の海賊団にはあまり興味がないし戦闘意欲もない。けど他の海賊団の船長だっていうホーキンスにスカウト受けたら即座に断るくらいにはオンエア海賊団を愛してる。

「ごめんなァ、おれもう他の海賊団入ってんだよ」
「そうか、なら仕方ないな」
「うん、仕方ないなァ」
「奪うしかないか」
「うーん?随分乱暴な『運命』なんだな?」

主人公は一応ホーキンスの話に乗るけど目に見えるものしか信じない根っからの現実主義者なので占いとか運命とかは話半分に聞いてるしホーキンスが何をどう言っても「つまりおれに惚れたって話だろ?おれもあんたの顔は好みだけど、船長裏切るわけにはいかないんだよなァ」と移籍は丁重にお断りするけど「でもまたどっかで会ったら遊ぼうなー」とビブルカード渡してあげるくらいにはまんざらでもない。現実主義者だけど、好みのタイプはミステリアスな人。アプー船長と一緒で好奇心旺盛なので、目に見えないものは信じないけど自分が知らない知識には興味がある。ホーキンスさんに占いとかしてもらって当たってると「へー!すげー!」ってなる。けど別に信じてない。というか気にしてない。目の前に起こったことだけが全て。なのでどんなにホーキンスさんの占いが的を得てようと、『運命』の理屈をこねようと、「でもアプー船長とセッションしてた方が楽しいし」でお断り。断るくせに「あんたの顔は好きだよ。遠距離恋愛になっちゃうね」とお付き合いは了承するのでまるで後ろめたさのない敵同士の禁断の恋が成立してる。

シャボンディ諸島でホーキンスからの求愛から始まり、海賊団の移籍は断るけどビブルカードと電伝虫の番号渡してお付き合い開始を経て、シャボンディに滞在してる間に一線越え、その後同盟結成時に再会するまではたまに電話かけるくらいの清いお付き合いをしてる。
二年後久々に会った時に、平然とした顔で「久しぶりホーキンス、しばらく見ないうちにお姫様みたいになったなァ」ってホーキンスさんのゆるふわパーマかかったロングヘアーにキスして口説く主人公に一番困惑するのは多分キッド海賊団。ホーキンスは「お前は一層男前になったな」ってクーデレするしアプーさんはそっちのけでキッド海賊団のアジトで暴れてる。キッド海賊団かわいそう。

ちなみにアプーさんは主人公からホーキンスさんに関しての話を聞いた時にちょっと引いたけど『これをダシにしてからかった方が楽しいな』と考えて、ホーキンスの前で「ナマエはオラッチといる方が楽しいんだもんな〜」ってわざと肩組んだりセッションしたりして煽ること煽ること。ホーキンスさんは「だがおれの方が好みだと言っている」って動じない。主人公も「遊ぶならアプー船長だけどセックスするならホーキンス」って正直に堂々と言うので妙な三角関係発生してるけどアプーは愉快犯だし主人公は細かいこと気にしないしホーキンスは自分の世界に入ってるので周囲から見るとおかしいくらい割り切った関係性。ただしホーキンスは虎視眈々と主人公を引き抜けないか狙ってる。でも楽しそうにアコーディオン弾く姿も好きだから無理にはしないで好機を待ってる。

主人公は信じてないけど、ホーキンスさんにとって『運命』は『運命』。たとえ敵だろうが嫌われようが裏切られようが死んでしまおうが『運命』は『運命』。つまり最終的に主人公が自分のものになるっていうのはわかってる。主人公は信じてないけど、それはどうでもいいこと。ホーキンスさんは『運命』が『現実』だということを知っているというだけのこと。

2015/11/01

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