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色気より食い気の大学生のところにちょくちょく逆トリップしてくるミホークさんの話。

多分クローゼットとか押入れを通じて任意でやってくるか、ミホークさんがお腹を空かした状態で寝ると主人公のところに出現する緩い逆トリップ仕様。
出会いは主人公小学生、ミホークさんはまだ大剣豪になる前の若い頃。主人公は両親共働きで帰宅は夜遅く、夕食は一人で作り置きのご飯を食べていたり、自分でご飯を作って食べる生活のところにまだ駆け出しのミホークさんが逆トリしてきたのがきっかけ。最初はめっちゃビビったけど、お腹空かせてるみたいだしなんかでっかい剣持ってるし、「ご飯あげるからひどいことしないで!」と夕食を献上したら食べたあとどっか消えてしまった。なんだあれ…と思いながらも、親に言っても夕食が食べられた以外なんの被害も残ってないから「寂しいから嘘を言って気を引いてるのかな?」と思われる程度で流されちゃう。主人公もあまりに唐突な出来事だったので、夢だったのかな、と思ったところに次の日もやってくる若きミホークさん。ご飯食べてそのうち消えてくのを何日か繰り返したあと、少しずつ話したり一緒にご飯食べていくうちに仲良くなっていく主人公と若きミホークさん。
大体両親のいない夕食時にしか現れないから、この出会いは二人だけのひみつ。どうせ話したところで信じてもらえないのは実証済だから、主人公は不思議な体験にちょっとわくわくしながら普通にミホークさんと過ごしていく。
小学生、中学生、高校生と過ごしていくうちに主人公の料理スキルはがんがん上がり、「まあ腹減ってるし食えなくはないな」という程度のものからだんだん胃袋掴まれていくミホークさん。大剣豪になって食べるのに困らなくなっても、時間のある夜はいつも主人公のところにやってきてご飯ねだって食べていく。そのお礼に剣とか教えてあげているので、主人公は料理上手で剣も扱えるというどんどんミホークさん好みの男になっていく。

そのうち大学生になって一人暮らしするようになった主人公の元に、ミホークさんはがんがん生活に介入するようになってくるし、大人になりつつある身体にべったりひっついて色仕掛けとかもしてくるけど、幼い頃からミホークさんのクーデレに慣れている主人公にとっては「ミホークさんはお腹空いてると雛鳥みたいになるよね」と笑って流してる。べったりされても身体まさぐられてもチューされても外人のスキンシップの延長だと思っているので「もー、今料理してんだから危ないでしょ!」と適当にあしらってまったく相手にしない。
どんどんスキンシップが激しくなってくればさすがになんとなく性的な意味があるのを察するけど、主人公は自分以外に接しているミホークを知らないし正直色気より今日の晩御飯を何にするかの方が大事なのでミホークさんの真意には気付かない。ミホークさんはもはや主人公を手放すつもりもないし、いずれば自分の世界に連れ込もうとしてることも気付かない。

最終的には「こちらの世界の珍しい食べ物だ」って言って悪魔の実食わせてOP世界に引きずり込む。よもつへぐいみたいなもんだけど、じゃあ現実世界の食事を散々食ってたミホークさんの影響は?っていうところを考えたら面倒くさくなったので、長編にするつもりだったけど没にしました。世界を行き来する時の条件と主人公の生活環境とミホークさんが主人公を囲うための理を考えてたら設定細かくなりすぎて面倒になった。

要するにミホークさんに餌付けする年下男子が書きたかっただけの話。いちゃいちゃよりご飯食べたり作ったりする描写が書きたかったんや…。

2015/10/24

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