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ハクバの罪により海に出たキャベンディッシュについてきた幼馴染の話。
幼馴染はキャベンディッシュと一緒にいたいとか危ない目に遭わないか心配とかいうよりもハクバが人に迷惑をかける方が心配で着いてきた。キャベンディッシュにももちろん愛情はあるけど、なんでも自分が一番じゃないと気がすまないので日常的に一緒にいるとちょっと疲れる。何かに気を取られると「ぼくがいるのに何故よそ見なんかするんだ!」と怒るし、誰かを褒めようものなら「ぼくが一番美しいだろう!」とアピールが激しくなる。幼馴染は幼馴染ゆえにキャベンディッシュの美貌にも優秀さにも慣れているので、完璧なものより愛嬌のある方が気を惹かれる。ちょっとぶちゃいくだけど表情がころころ変わるバルトロメオの顔とか結構好き。ただし他に好意を示すと怒られるのでキャベンディッシュには言ってない。
愛嬌のある顔が好きだけど、「美しい」と判定するのはキャベンディッシュが基準になってるのでものすごくハードルが高くなってる。美人のお姉さんがお誘いしてきても「ふーん」で済ませる。「キャベンディッシュの方が睫毛なげェな」とか言い出して怒らせる。キャベンディッシュは鼻高々に「ぼくの方が美しいからな!仕方ないな!」と喜々として主人公の顔を引っつかみ自分の顔をまじまじと見せてやるけど、別に主人公はキャベンディッシュの顔なんか見飽きてるのでどうでもいいしむしろ鬱陶しい。そして無駄にいちゃいちゃしてるように見えるけどこの二人、別に付き合ってるわけでもないし片想いしてるわけでもない。ただキャベンディッシュは幼馴染が自分よりも大切な存在を作ることが許せないし、幼馴染はハクバが迷惑をかけないかが心配。
なので、ハクバのときの方が主人公は積極的に構ってくる(凶行を止めようとしてる)ので、意識を共有してるとしたらキャベンディッシュはとても不満。

「どうして普段は素直じゃないのに!ハクバの時ばっかり素直になるんだ!」
「素直ってお前に構ってるってことか。おれのいかにも『渋々』といった表情はお前に見えてないのか。お前の目は節穴か」
「ぼくに構って欲しいならそういえばいい!本当はぼくの時間を一人に与えてやるのは勿体無いけどな、幼馴染だから仕方ない!思い切り構っていいぞ!」
「お前のその話を聞かないところな、直さないとそのうち痛い目見るぞ」

一見幼馴染がキャベンディッシュとハクバに手を焼いてるようだけど、その反面幼馴染も普段の生活力が破滅的なので面倒見のいいナルシストであるキャベツに色々文句言われつつ世話を焼かれてるのでなんだかんだお互い様。お互いがお互いに「こいつは自分がついててやんないとダメだ」って思ってる。似た者同士。

2015/10/24

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