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お互いに「お前の顔が好き!」という理由のみでお付き合いをしているペローナちゃんと主人公。顔はいいけど性格がきついペローナちゃんと、顔はいいけど性格がゲスな主人公はわりと喧嘩も多いけど顔がいいからお互いに許せてる。その顔がなければお前なんか近付きもしてねーわwwwとか日常的に言ってる。そしてお互いに腹立ってまた喧嘩する。でも顔がいいから許せる。その繰り返しの日々。

そんななか、スリラーバーグに乗り込んできた海賊に油断して顔を斬りつけられちゃう主人公。ちょうど刃が目に当たってしまい、両目失明。もう二度と光を見ることは出来なくなってしまいましたとさ。

海賊はなんとか殺せたものの、顔に大きな傷を負って失明までした主人公はしばらくホグバックのところで静養を余儀なくされる。それでもペローナは見舞いにこない。モリアもアブサロムもゾンビ達も怪我が治るまで入れ替わり立ち替わり見舞いに来てくれたのに、ペローナだけがこない。

まあそうだよな、あいつはおれの顔だけが好きだったんだし。こんな傷だらけじゃあ、もう近寄りたくもないよな。わかってる。だっておれもあいつもいつも言ってたじゃないか。この顔がなければ近付きもしないって。
諦めの境地に入り、既にペローナとは関係が切れたもんだと思い込んじゃう主人公。でもペローナはペローナで、目が見えなくなった主人公に「お前の顔が見えなきゃ意味ねえから別れようぜ」とか言われるのが怖かったからお見舞いに行けなかった。だって主人公は自分に必要ないものなんてあっさり切り捨てるゲスだったから。ペローナがちょっとした不注意で頬を怪我をした時も、ぷんすか怒って不機嫌になって、完治するまでほとんど会おうとしなかった。
そんなんだから主人公が怪我してずっと顔を合わせなかった二人は、どんどん擦れ違って本当に別れたみたいになっちゃう。
その後どうにか主人公も回復して、感覚とゾンビ達の介抱により外を出歩いたり雑魚くらいなら倒せるようになった。それでもペローナとは会わない。顔にも大きな傷跡が残ってしまったし、目も一生見えないまま。どの面下げて会いに行けっていうんだよ。
そんな主人公をペローナちゃんは幽体で遠くから見てる。正直ゾンビとか見すぎてるし、つぎはぎくらいの醜さじゃ今更怯まない。主人公に会いたいけど、やっぱり会えないまま日々が過ぎていく。

とりあえず放っておくといつまで経ってもどうにもならないので、クマシーが頑張る。超頑張る。二人を引き合わせて話をさせて勢いで心にもないこと言っちゃって落ち込む二人をまた引き合わせて話をさせてどうにかこうにかまたくっ付ける。

それからは、主人公の手を引いて歩くのはペローナちゃんの役目。主人公はペローナちゃんと喧嘩した時、顔を両手でぺたぺた触って、「腹立つけど、やっぱお前の顔、好きだ」って笑う。ペローナちゃんもその顔で許しちゃう。そうです、要はバカップルのお話です。


2013/06/09

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