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長編+1

【おまけNGシーン】
「ばいばい! 御堂筋くん!」

 私が手を振ると、彼は振り向いた。こっちに向かってあかんべーをすると、どんがらがっしゃんという悲惨な音と、彼の身体が宙に浮き自転車が倒れる直前、というのが一瞬見えた。

「み、御堂筋くん!?」
「み、見るなああああ!!」

 そう叫ぶ、顔中血まみれの御堂筋くんの顔は赤かった。それは夕焼けのせいなのか、寒さのせいなのか、照れのせいなのか、血のせいなのか、私にはわからなかった。

 


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