13長編+1【おまけNGシーン】「ばいばい! 御堂筋くん!」 私が手を振ると、彼は振り向いた。こっちに向かってあかんべーをすると、どんがらがっしゃんという悲惨な音と、彼の身体が宙に浮き自転車が倒れる直前、というのが一瞬見えた。「み、御堂筋くん!?」「み、見るなああああ!!」 そう叫ぶ、顔中血まみれの御堂筋くんの顔は赤かった。それは夕焼けのせいなのか、寒さのせいなのか、照れのせいなのか、血のせいなのか、私にはわからなかった。← →