めも2 | ナノ






天馬と太陽

病院の屋上で白いシーツは風に揺れている。
フェンスに腕を置いて太陽は俺に言ったんだ。
「ここから天馬のすんでる場所見えるかな!」
彼の目は輝いていた。
んとねっあそこら辺にある木枯らし荘!!
住宅街を指さしながら伝えた。
ミニチュアみたいで分かりにくいけれどたぶんあそこらへん。
「俺も行きたいな、天馬の家」
ははっダメだよ太陽、また病院抜け出しちゃ。
太陽のことだからまたやりかねないなあなんて笑ってみる。
「わかってるよー。冬花さんに見つかっちゃう。だからさ、屋上から天馬を探してみようと思うんだ。」
じゃあ俺も太陽のこと探すよ
「それじゃ俺が不利すぎるよー天馬」

笑顔の太陽の眩しさは本当に太陽みたいだ。
だからすぐ見つけられる気がするんだ。

20121008/01:59


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