雪村と貴志部
革命選抜の練習が終わり、ロッカールームに向かう中、雪村は隣にいる貴志部に話かけた。 「貴志部ってなんか人気者だよな…」 「んーそうか」 「この前一緒に出歩いたとき、女子が騒いでた」 どうやら貴志部本人は気づいていなかったらしい。 雪村には度々一緒に歩いていて女子とすれ違ったときに「あの髪の青い子かっこいいー」「お坊っちゃんって噂らしいよ」だの「かわいい」だのこそこそ話しているのが聞こえていたのだ。 「でもさ、もしかしたら雪村の事も言ってたんじゃないか」 「?」 「雪村だってかっこいいし」 「貴志部もな」
そう言ってロッカールームの戸を開いたのだった。
20121008/01:20
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