▼捕縛と罵倒と現代語
2015/11/15 14:29

亡者を連行する際に、暴れついでに獄卒を罵るっていうか野次?飛ばしてくる奴もいそうだなあと思います。
遺駒は酌量の余地がある亡者をなら宥めたり話聞いたりするけど、それ以外は真顔でお縄にして何言っても無視するか相槌だけで連行。淡々としています。亡者によっては遺駒はかなり印象が違う気がしますね。始終穏やかそうだったか、徹頭徹尾真顔だったか。それはさておき、時代が変われば罵詈雑言も多様化するってことで、基本罵倒は聞き流してる遺駒ですが、たまにあれ?と思う現代語があると調べてたりするかもしれない。
というところから生まれた会話文。

食堂あたりで辞書を開いてる遺駒を見つけた任務帰りの谷裂と佐疫。

「辞書など広げてどうした。」
「調べ物?」
「はい。今日亡者捕縛の任に着きまして、先ほど引き渡して来たのですが。」
「ああ。」「うん。」
「捕縛の時に…まあ暴れついでに少々罵られまして。」
「そんなものは潰して連行すればいい。」
「まあまあ。慣れていますし気にしませんよ。」
「それで?辞書持ってどうしたの。」
「罵倒の中によくわからない単語があって…今調べたのですが辞書にも乗ってないんです。外来語なのでしょうか。」
「なんて言葉?」
「びっ◯」
「「…………。」」
「響きが若干外来語な気が…どうかしましたか?」

般若オーラなおふたり。おそらく「離せこのクソビッ◯!」とか言い放ったんだと思いますが疑問だけで悪意は素通りされた亡者も哀れ。
もちろん苦し紛れに吐いた言葉だと分かっていてもイラッとしています。お兄さん。

「うざい、とかはわかります。田噛さんがたまに言ってますよね。平腹さんに。」
「情操教育的にどうなんだろうね田噛も。うんいや調べなくていいよ遺駒今後一生知らなくても全然困らないから。ね。」

ビッ◯という言葉の意味が分からない純粋なお嬢さんはどうかそのままで居て下さい。遺駒は純粋、というよりかは横文字(外国語)や現代語に弱いのと、普段誰かを罵ることもないから罵倒の言葉をいまいち知らない。

おまけで田噛さんに聞いてみた。

「びっ◯という言葉はどういう意味ですか?」
「…阿婆擦れ、とかそういう意味だ。どこで聞いたそんなもん。」
「亡者を連行する時に…。」
「………。」
「…『そう』見えましたかね。」
「思いつくままいっただけだろ。深い意味も意図もねぇよ。」

はたかれるか頭をがしがしされます。
ちなみに斬島は知らない。木舌と上司組は笑顔で流す。平腹は漫画知識で知ってるかもしれない。谷裂はどうして知っていたのか…。






prev | next