遺駒は基本穏やかで物腰柔らかな子だけどたまにものすごくざっくりしたこと言う、という脳内設定がありました。それをどう表現しようか考えた結果。

「女に可愛いって言い続けると可愛くなるって聞いた！」
「何言ってんだ平腹」
「それ聞き用によってはかなり女性に失礼だからね平腹」
「で、遺駒！」
「はい。」
「遺駒可愛いな！」
「あらまあ、ありがとうございます。」
「可愛い！」
「恐縮です。」
「変わったか！？」
「馬鹿だろお前」
「えー、うーん、すぐには無理かあ」
「平腹さん」
「なに？」
「可愛いと言われて女子が可愛くなるのは、その賛辞を受け止めた上でさらに愛らしくあろうと努力するからでありましょう。」
「えっ」
「気持ちの籠らぬ賛辞で愛らしくなるのでしたら、録音した褒め言葉を毎日聞いていればよろしい。お手軽ですね。」
「…ごめんなさい」
「いいえ」

責めてる訳でも怒ってるわけでもないけど、認識は改めておこうと思った遺駒氏。多分にっこり笑ってる。一緒に居た田噛と佐疫はため息ついてます。