「で?」


「え?」


「いつ告白するの?」



クリスマスパーティーも終わって今はお皿洗い中です。パーティーはみんなでケーキ食べたり、トランプしたり楽しい時間を過ごすことができました。臨也くんと静雄くんが喧嘩せずにいられたのは奇跡に近い気がする。パーティーは臨也くんの家を貸してもらったから、臨也くんが別にいいというのを無理矢理やらせてもらっている。これくらいはやらないと協力してもらっているのに申し訳がなさすぎる。お皿を洗っている私の足元で臨也くんが体育座りをしながら私を見上げた。



「……あ、とで。」


「……ふーん。後っていつ?」


「……後は、後です。」



はぁ、と大きな溜息が聞こえる。だってだって、いざとなるとドキドキしてわけわかんなくなっちゃうんだもん。でも、私は臨也くんの条件を呑んでクリスマスパーティーに協力してもらったのだ。新羅くんとセルティにまで協力してもらってしまった。約束は守りたい。



「ちゃんと告白はするよ。新羅くんとセルティにも協力してもらったし、臨也くんと約束もしたし。」


「…はぁ。手の掛かる幼馴染を持つと本当苦労するよ。でも、名前のそういうところが好きだよ。」



お皿を洗っているうちに耳にかけていた前髪が落ちて、少し邪魔だったそれを臨也くんが掛け直してくれた。なんだかんだ言って臨也くんは優しいから好きだ。友達としてだけど。



「えへへ。ありがと。」


「………おい。」



声のする方へ振りかえると静雄くんが私たちの2人のすぐ傍に立っていた。え、え、もしかして今の告白がうんぬんの話聞かれてた?!てゆうか臨也くん絶対静雄くんに気付いてたでしょ…!!さっきまでは同じ空間にいてもなんとか喧嘩せずにいてくれた臨也くんと静雄くんの空気が、今は何故だか悪い。特に静雄くん。なんか、不機嫌?



「…さーて、そろそろお開きの時間かな。」


「…ノミ蟲。」


「ああ、シズちゃん悪いけど名前のこと家まで送ってあげてくれる?後の片づけはおれがやっとくからさ。」


「え、え、セルティと新羅くんは?」


「あの二人はさっき帰ったけど?じゃ、あとはシズちゃんよろしくねー。」



臨也くんにコートを渡されて軽く背中を押された。それが臨也くんなりの応援の仕方だ。ありがとう!がんばるね!そんな意味をこめて手を振る臨也くんに微笑んだ。


(手の掛かる二人だなぁ。)




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