ただいま私は静雄くんのクラスの廊下から、こっそり臨也くんと静雄くんの様子を窺っています。臨也くんがさっそく静雄くんを誘いに行ってたのです。もしかしたら喧嘩が起っちゃう可能性もあるので、その場合はなんとか止めようと思う。てゆうか静雄くん今日もかっこいいなぁ。机の上にプリンのカップがあるけど静雄くんが食べたのかなぁ。もしかして甘いもの好き?なんか可愛い。にやにやしそうになる頬を叩いて、二人にばれないように様子を窺う。臨也くん変なこと言ったりしてないかなぁ。私が静雄くんを好きなこととか。…さ、さすがの臨也くんでもそんなことは言わないよね!私は信じてるよ臨也くん!



「名前。」


「い、臨也くん!静雄くんどうだった!?」


「24日空いてるってさ。俺が誘ったらすごく嫌そうな顔されたけど。てゆうか、それ隠れてたつもり?丸見えだったんだけど。」


「や、やったあああ!!臨也くんありがとう!!」


「はいはい。じゃあこっち来て。」



これで静雄くんと一緒にクリスマス過ごせる!嬉しくて飛び跳ねたい勢いだったけどそれは臨也くんに腕を掴まれてすることができなかった。廊下にいた私の腕を引っ張って、そのままずんずんと教室の中に歩いて行く。え、え、え!そっち静雄くんの席なんだけどどおお!!



「シズちゃ―ん。この子がさっき話した俺の幼馴染の名前ね。見たことあるでしょ?」


「ちょ、ちょちょちょ臨也くん!!」


「……あー、お前。」


「はっはい!!」


「何で俺のこと誘ったんだ?」


「え!?」



そんなの、理由は1つだけだ。貴方のことが好きだからです!…だなんて本当のことは言えないし、どうしよう何か良い理由ないかな…!ちらりと臨也くんの方を見上げると面白そうににやにやと私の慌てっぷりを見ていた。こうなるってわかってて呼んだな臨也くんめ…!私がきょろきょろと目を泳がせている間ずっと静雄くんは私の顔を見ていて、顔に全部熱が集まったんじゃないかってくらい熱くて頭がぼーっとしてきた。静雄くん目綺麗。金髪かっこいい。肌きれい。ああ、なんて言おう。



「し、新羅くんも来るから!!新羅くんが静雄くんも誘おうって!」



苦し紛れに思いついた理由がこれだった。岸谷新羅くん、クリスマスパーティー参加決定。




「あのさぁ、シズちゃん。イヴの日空いてる?」
「…あぁ?気持ち悪ぃこと聞くんじゃねえよ。」
「俺だって別にシズちゃんの予定なんてどおーーーーでもいいんだけどさぁ、あの子が知りたいらしいんだよねぇ。」
「あの子…?」
「ほら、あそこで隠れてるつもりなんだろうけどばればれなあの子だよ。見たことあるでしょ?」
「あ。(臨也の幼馴染のやつか)」
「あの子がシズちゃんをどうしてもクリスマスパーティーに呼びたいらしいんだよねぇ。」
「……んな、の知るか。」
「あの子のためにも来てあげてよ。」
「………。」
「あ、それとあの子にプレゼントも用意しといてよね。」
「?なんで俺が……。」
「好きな子にはそれくらいするもんだよ。」
「ばっ!俺は別に……!」
「俺にとってもあの子は大切なんだから、泣かしたりしないでよね。じゃ。」





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